2009-01-01から1年間の記事一覧

もういくつ寝ると

昨日は、年末駆け込み散髪と、大塚のライブハウスWelcome Backにて、大学時代の友人で現在ジャズピアニストとして活躍中の「梅ちゃん」こと梅田玲奈さん(ウェブサイトはこちら)のライブに。力強さと叙情を兼ね備えたすばらしいピアニストだと、(友人のひ…

暗く楽しいウェールズ文学

ゲラゲラ、ゲラ。というわけで、ゲラの赤入れは「ぶれ」を防ぐためにも一気にやるべきだという信念のもと、でも大掃除なんかもしながら、または子供をたまどー(今年三回目)や釣り堀つきの魚料理屋(居酒屋?)に連れていったりしながらゲラにとり組む日々…

濃い年末

ここ数日、大変濃密でございました。 25日は劇団解体社公演「わたしの舞台」第三部。 劇団のみなさんにははばからず言っているように、解体社の舞台を観るのは非常につらい。言葉のすべての意味で身体がつらいのである。そこにはもちろん、文字通りの身体的…

楽しいウェールズ文学

Resistance作者: Owen Sheers出版社/メーカー: Anchor発売日: 2009/02/10メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (3件) を見る 1944年、ノルマンディー上陸作戦、失敗。ドイツ軍の反攻にイギリス軍は潰走。ロンドン陥落も間近。いっぽう、南ウェール…

産業化と共同体

昨日は年内最後の授業を終えて、夜は楽しい系の忘年会(というか、最近はもう楽しくない系の飲み会には単に行かなくなってたりして)。 そこでのMさんとの会話、結構いいこと言ったような気がするのでメモ。アメリカのモダニズム小説には「共同体小説」的な…

RWで暮れる一年(いや、まだまだ)

昨日はレイモンド・ウィリアムズ研究会。BBCのドキュメンタリーBorder Crossingの検討会と、『レイモンド・ウィリアムズ研究』合評会。前者については、前に書いた印象は変わらず。Politics and Lettersでの総括→危機→ウェールズ回帰というナラティヴのにお…

スキル社会の日の出

非常勤先でコイツの最終回。(年内に終了、という、非常勤先の余裕の学年歴に嫉妬。あ、でも、始まりが早かったか。)Remains of the Day作者: Kazuo Ishiguro出版社/メーカー: Faber & Faber発売日: 2005/03/03メディア: ペーパーバック クリック: 1回この…

先進リベラリズム=第三の道?

昨日は新自由主義読書会。Powers of Freedom: Reframing Political Thought作者: Professor Nikolas Rose出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 1999/05/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (3件) を見る この本から、"Advanced …

昭和記念公園

しばらく子供と真面目に遊んでなかったので(って、おかしな表現)、本日は昭和記念公園へ。学生時代にバーべーキューをやって以来。「こどもの森」という、遊具満載の広大な施設があり、そこへ。巨大ハンモックとやわらかいお山(って、うまく表現できない…

剽窃と引用

ネット上からの不正コピペを判断する支援ソフト「コピペルナー」12月11日13時15分配信 RBB TODAY ソフト開発会社のアンクは11日、コピペ判定支援ソフト「コピペルナー」を発表。12月下旬から発売開始する。おもに教育機関・ビジネス向けとして販売する予定。…

食べよう

寝かしつけ読み聞かせの一幕。双子は図鑑系統のものが大好き。今借りてきている、「秋の野山」的な本の、野いちごの写真など見ながら。子: (野いちごを指して)これ、食べられる? 父: 食べられるよ。 子: じゃ、一緒に食べよう! 父: よーし、(ノリノ…

時間と記憶と自己意識と忘却

ちょいとご無沙汰していましたが、「平常営業」が続いたせいで書くこともなく。 そのような平常営業の中、ひとつ私の心にとりついて離れない憂いが。 最近、双子との会話の中で、ほんの一年前にいた京都の話がでても、どうやらほぼ忘れ去っているみたい。そ…

新自由主義読書会告知

第5回 新自由主義読書会日時・場所:12月13日(日)午後4時@一橋大学国際研究館5階ゼミ室2 報告者:三浦玲一テキスト: Nikolas Rose, Powers of Freedom: Reframing Political Thought (Cambridge UP: 1999).の第4章"Advanced Liberalism" フーコーの…

自分がイヤになっちゃう

ここのところ、前任校の卒論指導のためしばらく京都に行ったりしておりました。8ヶ月ぶりの古巣、なつかしいというよりは、普通に出勤したような「当たり前感」があって奇妙な感じ。全員無事卒論を仕上げ、提出。 前任校の英文科会議室は、それはいい眺めを…

マッチョな私のBI

昨日は新自由主義読書会で私がベーシック・インカムおよびATTACによるトービン税導入運動を紹介。まあ本当に紹介だけだったのだが、思ったのは、ベーシック・インカムというのは結構新自由主義とも親和性が高い。たとえば、負の所得税を提唱したミルトン・フ…

第二ラウンド

本日は、先週第二章でつまづいて敗北を喫したこれを、大学院ゼミで。The Theory of the Novel作者: Georg Lukacs出版社/メーカー: Merlin Pr発売日: 1971/04/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る とりあえず、第二章までの議論をMa…

仕分け(怒)

「業界」のみなさんはこの間、例の「事業仕分け」を固唾をのんで見まもっていたことでしょう。結果、研究費関係で圧縮されることになったのは、外国人招聘のやつを除けばすべて若手研究者関連。*1いや、非常に腹立たしい。民主党は90年代以降に推進された大…

第12回レイモンド・ウィリアムズ研究会

ちょっと早いですが、久々に開くレイモンド・ウィリアムズ研究会のお知らせです。第一部のBBCドキュメンタリーについては以前ここで書きましたが、よく出来てはいるもののいろいろ突っ込みどころがあり、それを検討することでウィリアムズの「ここが大事」と…

精神分析はふつうである

昨日は編集会議にかこつけた飲み、もしくは飲みにかこつけた編集会議。今日は同じ吉祥寺で、前に告知していたJuliet MacCannellさんを囲むワークショップ。 実は、正直に告白すると、事前にもらっていたペーパーを読んで、「うーん、微妙……」と思っていた。…

教科書いろいろ

なんだか最近、ようやく「ふつう」になってきた感じ。今年の前半はあらゆる意味でバタバタしていて体調も低調だったし、10月のウェールズは楽しくも激しかったし、またここのところ体調は悪かったものの、今週になってにわかに「ああ、毎週同じこと繰り返し…

明石書店著者の会

以前ここでも触れた、明石書店の雇い止め問題について、「著者の会」のHPができました(というか、作りました)ので、ご覧下さい。明石書店の出版を考える著者の会

第四回新自由主義読書会

第四回新自由主義読書会日時:2009年11月22日(日)16:00〜場所:一橋大学国際研究館5Fゼミ室2テクスト:山森亮『ベーシック・インカム入門』(光文社新書) 関曠野(講演録)「生きるための経済」 http://bijp.net/transcript/article/27 ATTAC編『反グロー…

100歳

「時事」なのかどうか分かりませんが、ニュースを見ていたら、レヴィ=ストロース死去との報。ちょうど100歳。合掌。

ジェイムソン新刊

注文したまま忘れていましたが、発送された模様。タイトルと宣伝文句からはえもいわれぬ迫力が伝わってきて、後期ジェイムソンの「主著」といった意気込みを感じますが、さて。Valences of the Dialectic作者: Fredric Jameson出版社/メーカー: Verso発売日:…

こちらでも告知

ほぼ一日、カズオ・イシグロのふざけた文章と、卒論の文章(前任校の)を読み続けたおかげで、頭がどうにかなりそう。今回の再読で気づいたが、The Remains of the DayのStevensの兄は、ボーア戦争で死んでおり、それが無能な将軍の無謀な作戦のせいだったと…

国民文化?

昨日は文化史教科書研究会。全ての章のプロジェクトを発表するという重要な会であるが、朝寝坊して慌てて出かけたら、三鷹までたどり着いた時点でプリントアウトしていた資料の一部を忘れていることに気づく。家まで一度戻り、再出発。一時間遅刻。すんませ…

MICKEY IS WATCHING YOU

学祭による休講などを利用して、ちょっとイタリアまで行ってきました。 というのはもちろんウソで、人生で初めての(子供たちもそうなのだが、わたし自身初めての)「ネズミ王国の海」へ。この国、油断ならない。エレベーターに乗ろうものなら、例のネズミの…

殺さず殺さず

昨日は「二時間でフーコーがまるっと分かる会」。または新自由主義読書会。 まず、報告の三浦さんも強調していた通り、1978〜9年の「生政治の誕生」と題されたこの講義においても、フーコーの力点は「現在の系譜学」にある。この年代は議会政治という意味で…

切ったり書いたり

桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿と申しまして、夏の間伸びきった家の二本の梅の木を、恒例の書類書きをする合間にちょくちょく切る一日。(と思ったら結構本格的に刈り込むことになって疲労。) 庭いじりをしていると想起されるのは、先日観たBBCドキュメンタリーで…

シンポ報告

CREWのブログに、早速シンポジウムの報告がアップロードされました。Symposium Report: Raymond Williams, Wales and Japan 飲んだくれている写真とか、シンポが終わってぐったりした時の写真とか、詩人のお家の前でにやけている写真とか載っていて気恥ずか…