2009-01-01から1年間の記事一覧

発行

うーん、風邪引いた。熱はないので「新型」ではないと思うが。 新雑誌『レイモンド・ウィリアムズ研究』第1号がいよいよ発行。ISSNつけてはいますが基本的に地下出版物ですので、手には入りません。あしからず。 追記:目次については、id:melanie-ji-wooさ…

武者修行顛末

はい、帰ってきました。ウェールズにて、Raymond Williamsの故郷Pandyでの実地調査、Swansea大学でのRaymond Williams Papers(の一部)のアーカイヴ調査、そしてシンポジウム発表と、実質現地3日間にぎりぎり一杯詰め込んだ日程でした。以下、まとめて。10…

いざ往かん

明日からいよいよイギリスへ。もちろん原稿は仕上がっており、予行演習に読んでみたが、英語のペーパーを40分読むというのはやってみると疲れるもんです。最後の辺は口がヘロヘロになってしまう。日頃の鍛錬が足らぬ。それはともかく、行って参ります。あと…

前貸し平和賞

Democracy Now!での、ノーベル平和賞に関するナオミ・クラインとタリク・アリへのインタビュー。アリは、「イラクとアフガン占領してるのに、早すぎだろ」「ノーム・チョムスキーやムミア・アブ-ジャマールのようなもっといい候補がいるだろう」と批判。http…

残滓を笑うな

英語ひとつとゼミふたつ。学部ゼミでは学生の要望により、これを。アフロ・ディズニー エイゼンシュテインから「オタク=黒人」まで作者: 菊地成孔,大谷能生出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/08/28メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 84回この商品を…

一過

本日は非常勤をはしごの日で、午前中のG大は昨日のうちに全日休講がアナウンスされていたが、午後のCh大は午前中だけ休講、午後については11時にネット上でアナウンスする、と。11時だと、見てすぐ出ないと間に合わない。都心は遠いので。しかし、案の定、ア…

告知

再び告知でございます。第三回新自由主義読書会。盛り上がってまいりました。ふるってご参加ください。 第三回新自由主義読書会日時:2009年10月25日(日)16:00〜 場所:一橋大学国際研究館5Fゼミ室2テクスト:ミシェル・フーコー『ミシェル・フーコー講義…

炭坑

ウェールズといえば炭坑で、その歴史についてぼちぼち勉強せねばと思いつつ、今回(も)扱う『三四郎』の三四郎の故郷九州が(熊本がどうなのかよく知らないけど)炭坑の歴史をもっていることはよく知られているけど、私の故郷の山口にもかつて大きな炭坑が…

……ってアンパンマンが言ってるよ

双子も来年度からはもう幼稚園、ということで「しつけ」をしていかなきゃいけないわけですが、食卓では、箸やスプーン、フォークの使い方はぼちぼち覚えてきたものの、まだ「手」の方が楽なので、油断すると手づかみでグチャグチャに食べる。 先日、偶然編み…

幸せの黄色い電車

いろいろ不義理の週末。いや、ちょっとギリギリなもので……。 写真の黄色い電車は南武線。南武線沿線住民となったわけですが、それを言った時の反応は三種類。(1)「?」(南武線って、どこだったっけ?) (2)「不便だねえ、それは。」 (3)「いいねえ…

今年も

Happy birthday to you Happy birthday to you Happy birthday, Happy birthday... Happy birthday to you ──『接吻』より というわけで、去年は「人生だいたい半分終わりか」「四捨五入してもまだ30である最後の年か」などという感慨を抱いておりましたが、…

老人問題

『崖の上のポニョ』の「舞台」となった鞆の浦の「景観保護」を支持する判決が出て、ああ、どうにも公共事業の差し止めとエコロジーを打ち出す民主党路線だなあ、と思いつつ、今日の子供の寝かしつけ絵本読みは『崖の上のポニョ』だったりして、それを読んで…

もひとつ告知

第二回モダニズム/モダニティ研究会の告知です。 <アナウンス> 今回の研究会では、以下のふたつの研究発表を行います。ヴィクトリア朝、モダニズム、ポストモダニズムを対象にした研究発表です。さまざまなバックグラウンドをもった研究者へ開かれたフォ…

告知

告知とはいえ、ウェールズですので、「行ってきます」というだけですが……。(しかも、研究室で携帯で撮った写真が載っていてちょっと恥ずかしいですが。) CREW Blog: Raymond Williams, Wales and Japan さあ、準備、準備。*1 *1:コメントでは危機的と書い…

批評の系譜学

昨日は勤め先での講演会、大田信良氏による「冷戦期米国批評理論とEdward W. Said――ドライサーかジェイムズかの文学史を、トランスアトランティックに、見直すために」。 北米の「批評理論の系譜」を引きなおす試み。批評理論の教科書的にはサイードは「ポス…

野性に還る日

なんだかんだで、ウェールズ原稿は書き出しは順調。分量だけからいうと、今日だけで四分の一くらいはいったか。気をよくして、子供たちとお散歩。神社に行ったら、双子は野生化してしまいました。 わんわんっ! 放し飼いになっていたニワトリを見つけて…… オ…

俗流の効用

一山越えたらまた一山。10月のウェールズに向けて原稿書きを開始。英語で読むことを前提に書くのは、日本語での場合とはまったく違う「構え」にせざるを得ないので、『英語青年』に載せたウィリアムズ論が下敷きとはいえ、かなり苦労しそうな予感。間に合う…

×2

一昨日と昨日、TAGTAS/FORUMと新自由主義読書会にて、ほぼ同じ話しを連続で。ヴィルノの文献解題を中心に、そこから展開……といきたいところだが、あまり深い話しはできず、断片的思考をちりばめてお茶をにごす、という感じだったか。 しかし、これだけ異質な…

野暮天

明日は「前衛」レクチャーなのだが、相変わらず乗らず。もしかして私、絶不調? (それでもなんとなく形にはなってきているのでよく分からないところ。) 谷保天満宮にて、今日と明日にかけてお祭り。乗らないついでに子供をつれて。今回の初体験は「綿あめ…

モメモダ

昨日はイギリス文化教科書研究会。全体の構成と執筆者の素案が決まり、ようやく先が見えてきた。プラン通りにいけば、予想以上に充実したものになりそうで元気が出た。 今日・明日でTAGTAS/FORUMのレクチャーを一気に仕上げねば。しかしなかなか乗ってこない…

絶対的パフォーマティヴ

ついに非常勤初日。ところが、数日前まで勘違いして来週からだと思いこんでた(休講の連絡をして判明)。あぶないところでした。 来週のレクチャーに向けてそろそろ没入体制。やはり、ヴィルノの「現状のアーティキュレーション」はすばらしいのだが、では、…

ウルフ

昨日は結婚式。スピーチを頼まれたので笛を吹く。なんのこっちゃ。まあ、エイブンガクシャのスピーチだからと気の利かない引用なぞして座をしらけさせるよりは、と思って(そういうことをする人を非難しているのではありません。私、育ちが悪いもので)。し…

またまた告知

TAGTAS/FORUMでのレクチャーが近づいてきました。こちらで告知されてますが、9月22日(火)19:00〜、湯島のSpaceカンバスにて。 今回は、「ポストフォーディズムと前衛」をテーマとします。以前の共同レクチャーで概略を示した部分をより広く深くというとこ…

告知

勤務先での研究会のお知らせです。ぜひご参集ください。わたしももちろん行きます。 第2回トランスアトランティック・モダニズム研究会(講演)のお知らせ * 日時: 2009年9月27日(日) 16:00〜18:00 * 場所: 一橋大学 東キャンパス国際研究館4階大教室…

ネオリベ読書会

昨日は新自由主義読書会。初回ということで趣旨説明とDavid Harvey, A Brief History of Neoliberalism解題。 以前の趣旨の紹介にあったように、ある面で新自由主義的なイデオロギーの外部性を想像することはかなり難しくなっている。その原因というのは、新…

革命完成形

そういえば今回の衆議院選は、日本版新自由主義(反転)革命の第三ステージくらいの終了だったわけで、まあこれは既定路線ですよね、と、何の感慨も抱かなかったりしたわけだが、ひょっとするとあれほどの極端な民主党の勝利は予定されていなかったかもしれ…

安息

この間、教科書プロジェクトの会議などもはさみながら(など、ではなくてそれしかなかったけど)、月末締切の論文二本。本日無事脱稿。 しかし、今回はなんだか苦しかった。一本は推敲しすぎて自家中毒。半分はウルフ論であり、ウルフにはもう食傷気味だった…

えいご

双子、文字であれ音声であれ、英語に触れると、「あおー、あわーうー」を連呼する。先日、「パパは部屋で仕事だからね」(書斎は一応立ち入り禁止)というと、「ぼくもしごとする!」(あいかわらずジェンダートラブル)というので、もう使っていないVirgini…

誕生日

お陰様で本日をもって双子も3歳。なんともまあ、早いものです。と、月並みな感想ではありますが。 そういうわけで本日は、仕事は忘れて丸一日を子供に捧げる日とする。昼間は、誕生日プレゼントの「自転車」(でも予算の関係で一台。すまん。)の練習。人間…

告知

先日ちょっと触れました、「新自由主義読書会」のご案内です。参加自由です。「お知り合いの方々に」とありますがお知り合いではない方でもぜひどうぞ。いろいろ書いてありますが、方向性はあってなきがごとし、参加者次第ということになろうかと思いますの…