2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

正解のある教室

昨日『ドラブン』を紹介し、文学研究者に教えられること、という話を書いたが、その問題について少々内省。受験で問題に対する正解を出す作業に追われてきた学生たちに、「真実はひとつではない」「正解は複数ある」ことを教えるのに文学は好適であること、…

口のすべて

『ドラキュラ』からブンガク―血、のみならず、口のすべて (慶應義塾大学教養研究センター選書)作者: 武藤浩史出版社/メーカー: 慶應義塾大学教養研究センター発売日: 2006/04/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (17件) を見る…

耳と口の悦楽

非常勤先まで車で1時間半。その間に聴くCDのセレクションに凝り始める。「車の中で音楽聴くなんて! プンプン!」などという時代がかった発想のお方はもうさすがに居まいが、今日はそのような向きの神経を逆なでするように、Piano Concertos 1 & 3アーティス…

悲しかったこと

今日、悲しかったこと。給与明細を開いてみたら、基本給は上がっているのに手取額があまり変わっていなかったこと。雇用保険のバカヤロー! まあ、でも、考えてみれば雇用保険に入っていないのも不安だし。少々増えようが安月給には変わりないし。The Oxford…

反復について

本日は「フレッシュマンキャンプ」。本来は一泊なのだが、明日授業があるので日帰り。 自分のブログの記述に触発されて、マニュエル・ゲッチング『E2-E4 LIVE』を入手。アマゾンには登録されていないので、ジャケットの写真だけ。 これは、やはり、いい。 さ…

「文学史」の現在

英語×2。というか毎週同じなので報告してもつまらんが。The Cambridge History of Twentieth-Century English Literature (The New Cambridge History of English Literature)作者: Laura Marcus,Peter Nicholls出版社/メーカー: Cambridge University Pres…

オリジナリティと一回性

授業準備が終わったら半日翻訳解題。「神」が降りてきて、一気呵成に書き上げる。10枚くらいだけど。 それを書きながら、「理論」について省察。インターテクスチュアリティとかいう考え方によって、今さら文学作品のオリジナリティなどということを正面切っ…

回顧モード

来週は「フレッシュマンキャンプ」で、火曜に授業準備ができないので、一週間分の準備を土日で。 ご覧の通り、最近回顧(懐古? 解雇?)モードで、昔聴いていたCDをひっぱり出しては聴きながら仕事している。もうすぐ死ぬのかな? 現在のBGM(本文t...)↓E2…

政治とプロレス

昨日は文法と大学院生の指導。夜は大学院新入生の歓迎会。 「竹島」問題を見るにつけ、つくづく政治はプロレスだなあと思う。日本の海洋測量調査という明らかな挑発に対して、「日本は侵略の夢を捨てていない」などと反応するのは、ある意味挑発に対する挑発…

補遺の下克上

非常勤。英語×4。 現在のBGM(本文とは関係ありません)↓Solid Etherアーティスト: Nils Petter Molvaer出版社/メーカー: Ecm Import発売日: 2001/01/23メディア: CD購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (12件) を見る ニルス・ペッター・モルヴェ…

あのころのジャズ

英語×2、ゼミ、学科会議と教授会のフルコース。ゼミは以前少し書いたが、「翻訳」ゼミと称する。いきなりチョムスキーの文章を(もちろん、言語学方面の文章じゃない)。英語をしっかり読めることも重要だが、知らない情報をネットも駆使して集める訓練(や…

衣食足りて……

本日は「研究日」と称する授業準備の日。あいかわらず一日中かかってしまう。でも、今日はちょっとご機嫌(理由は、ギョウカイの人なら推測できるはず)。まあ、ゲンキンなものであるが、ここ一年は生活費確保のために「必要な本」しか買えず、「必要かもし…

The New Spirit of Capitalism 第0回

新カテゴリを始めてみたいと思います。題して「ひとり読書会」。大冊や精読を必要とする難解な本を少しずつ読んでいこうかと。えてしてこういうのは読者には退屈になるのだが、まあ元々メモ帳代わりに使っていた部分もあるので。で、最初に取りあげるのは以…

人間基督

ああ、忙しい、忙しい……ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)作者: ダン・ブラウン,越前敏弥出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/03/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 63回この商品を含むブログ (698件) を見る ↑忙しいんじゃないのかよ!! いやー、…

訳読について考えてみた

本日は英文法の授業、大学院生指導、編集者と翻訳打ち合わせ。 英文法は本来英語学の先生がやるべき類のものだが、今年度は買って出た。私、「英文法」というやつが結構好きでして。いや、ごく古ーい英文法ですけど。古い古いとバカにできたものでもなく、高…

エグザイルについて考えてみた

非常勤初出勤。4コマ。オリエンテーションだけなのに、やけに疲れる。すべてが初めてのところだからか。頭いたい(文字通りに)。2年前は一日5コマやってたんだがなあ。故国喪失についての省察〈1〉作者: エドワード・W.サイード,Edward W. Said,大橋洋一…

新学期2

本日は英語2コマとゼミ初日。 時節柄、業界系ブログは「新学期」の話題でもちきり(というほどのテンションでもないが)だが、「やられた」と思わされてしまうのはやはり内田樹氏のブログ。曰く、 何を買いに来たのかわからない客と、何を売っていいのかわ…

まんじゅうこわい

エドワード・オルビー『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?』(なぜかクエスチョンマーク。あれは修辞疑問なのだが。)が、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出、大竹しのぶ主演で上演されるそうな。観たい……↓たぶん期間限定リンク http://eee.eplus.co.j…

England, England

週の後半9コマ分の準備を一日中。しかし、一日かけても終わらない……。もう少し手を抜いたほうがいいのだろうか。煮詰まるたびに、少しずつ読書。Writing Englishness: An Introductory Sourcebook作者: Judy Giles,Tim Middleton出版社/メーカー: Routledge…

【ブレ】新学期【クト】

以前ちょいと書いたと思うが、今年度は前期11コマ、後期10コマ。まあ、なんとかなるべ、と思っていたが、これは結構きついかも。授業以外の業務も増えて来るし。 というわけで、本日から授業開始。学部では英語の授業×4、文法の授業×1、ゼミ×1(プラ…

黄砂現象

そういえば、昨日家を出てびっくり。曇ってるなあと思って歩いていると、どうやらそうではない。晴れているのだが、「黄砂現象」によってどんより暗いのだ。写真を参照。これじゃ分からないかな(快晴で、画面上に太陽が入っているにもかかわらずぼんやりと…

49ers

昨日は「教職員49ers」の初回飲み会。49ersとは、昭和49年生まれの同い年。これが、教職員の中になんと9人いる。恐るべし、団塊ジュニア。ちなみに教員は4人で、全教員の中で最も若い。同年齢ということから生じる妙な気安さのため、1次会、2次会、3…

スピノザ適齢期

長時間会議。最近、黙って座っているのが耐えづらくなっている。いや、耐えられなくなって突然立ち上がり、徘徊しはじめるとかじゃなく、しゃべってしまうのです。まずい(何が?)。 最近、ワルシャワにいる、年齢にして数歳下の友人(あなたですよ、Mさん…

プレミア

昨日は登録指導+学科会議+新任教員歓迎会。今年の新任教員の歓迎会であるとともに、私、それから過去5年間くらいに入った教員全員の歓迎会。 本ブログで散々えげつなく宣伝をくり返している『現代批評理論のすべて (ハンドブック・シリーズ)』、ふとアマ…

減俸。

最近発見して(どこのどなたかは知らないが)、結構うんうんと頷きながら読んでる、「塾講師のつぶやき」のWallersteinさん(すごい名前だ)のエントリー(http://d.hatena.ne.jp/Wallerstein/20060403)。全国の経営難の、もしくはその危機を感じている大学…

必殺!人差し指タイピング

一日中読書。飽きたら10周年でネット配信してる『エヴァンゲリオン』に逃避したり。このアニメ、新しかったんじゃなくて、どこまでも古かったんだな。すべてが引用で成り立っている。 「成城トランスカレッジ!」(http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/2006040…

名店

先日の打ち上げで、京都カフェ巡りに目覚めたので、本日は夕食がてら宝ヶ池にある「DORF(ドルフ)」へ。私の自宅からは車で10分程度。入ると古びた感じの店内に、「暖炉」が。本物で、ちゃんと火が入ってる。(fotolifeに入れました。) で、次に目に入る…