時事

大震災

一応、生存確認の意味もこめて書いておきます。とはいえ私は東京なので、むしろ福島や石巻にいる友人たちを心配しているところです。 11日は大学でのシンポの真っ最中に地震が起きて、しばらく屋外に避難した後、シンポは最後まで継続されたのですが、自転車…

ウェールズ住民投票

全然日本では報道されていないような気がするので、ここで小声でリポートしておきますが、3日にウェールズで住民投票が行われました。今回は立法権の完全委譲を問うものです。現在ウェールズでは、立法をする際にロンドンの認可を必要としていますが、それぬ…

超クール

「クール・ジャパン」って(笑)。しかしまあ、サッチャー小泉からブレア鳩山へ、という物語が本当にパスティーシュじゃないかと思わせるような。こういうの、知恵袋がいるのかなあ。いたとしても底の浅い袋だが。 『英語青年』の「文章読本」。ウィリアムズ…

仕分け(怒)

「業界」のみなさんはこの間、例の「事業仕分け」を固唾をのんで見まもっていたことでしょう。結果、研究費関係で圧縮されることになったのは、外国人招聘のやつを除けばすべて若手研究者関連。*1いや、非常に腹立たしい。民主党は90年代以降に推進された大…

100歳

「時事」なのかどうか分かりませんが、ニュースを見ていたら、レヴィ=ストロース死去との報。ちょうど100歳。合掌。

前貸し平和賞

Democracy Now!での、ノーベル平和賞に関するナオミ・クラインとタリク・アリへのインタビュー。アリは、「イラクとアフガン占領してるのに、早すぎだろ」「ノーム・チョムスキーやムミア・アブ-ジャマールのようなもっといい候補がいるだろう」と批判。http…

革命完成形

そういえば今回の衆議院選は、日本版新自由主義(反転)革命の第三ステージくらいの終了だったわけで、まあこれは既定路線ですよね、と、何の感慨も抱かなかったりしたわけだが、ひょっとするとあれほどの極端な民主党の勝利は予定されていなかったかもしれ…

いま、ここにあるポスト冷戦

本日は本務校で「冷戦読書会」。M浦さんによるプロジェクト報告。 ひとことでまとめてしまうと、「文学史ではなく系譜学」ということである。冷戦初期に醸成されたリベラリズムと、そのリベラリズムに拘束されつつそれを生産した文学作品を読むポスト冷戦下…

村上春樹の「受賞」に思う

村上春樹がエルサレム賞を受賞し、授賞式ではイスラエルのガザ侵攻を批判したそうである。全文を見つけることはできていないが、新聞記事になっている断片的な情報を総合すれば、かなり踏み込んだ批判である。受賞を拒否せよという運動もあったが、作家とし…

オバマよ、負けるな

海を越えた出張から帰宅。(越えたのは瀬戸内海ですが。)くだらない部分でストレスいっぱい。なんというかねえ。「大学」に勤めているということの忘却を自分に強いて平衡感覚を保つ日々。 ところで米国の民主主義祭りに関しては以前書いたように白々しい感…

踊りと踊り手を見分けるアホウ鳥

エンプソン読みながら表象=代表と、レトリックの美学と政治学ということについて考えている間に、海の向こうでは「民主主義祭り」。なんだが苦々しい。 いやつまり、先代の(まだ現職だが)大統領が敗北にまみれて退場するのはいいとして、これで何かがそれ…

人間の変わりにくさについて

明日をもって全国を覆うことになるタスポについては何か書きたいと思っていたところに、コンビニの深夜営業自粛(「自粛」って、あいかわらず「ヴォランティアの強制」みたいな論理)の話題が。 いずれも、お題目としては「未成年の非行防止」なのだが、タス…

二つの壁

アルジャジーラより。 これは全く間違ったアナロジー、というより連想であるが、壁が崩壊して人びとがあふれ出す、という映像に、ベルリンの壁崩壊を思わずにはいられなかった。いや、くり返すがこの連想はあらゆる意味で間違いで、「壁が崩れて、人びとがあ…

産む機械と自分探し

厚生労働大臣が「女性は産む機械」発言をして辞めろ辞めないの話になっているが、あんなものは口にしてしまった時点でさっと辞めるべきであって、その議論に国会の時間=税金を費やすこと自体が問題なのである。最初はこの大臣、ドゥルーズでも読んでるのか…

圧力

東京高裁が、NHKのETV2001シリーズ「戦争をどう裁くか」の改変問題についての裁判で、NHKに200万円(番組の制作会社2社にもそれぞれ100万円)の賠償金支払いを命じた。このブログではあまり書いてこなかったが(ウェブでこういう話題について書くと荒れるの…

イグゼンプション

exemptという言葉は、「義務や拘束から除外/解放されること」だと思っていたら、ちょっと混乱させられた。 恥ずかしながら「ホワイトカラー・エグゼンプション」という言葉を初めて聞いたのだが、その対象になることをexemptionと呼べるのか、と。 多分、法…

「努力義務」と「義務」のあいだ

朝、目が覚めたら、四囲の山の頂に白いものが。ずるずる引き延ばしてるタイヤ交換、いよいよせねば。 id:drydenianaさんのとこから孫引き。Asahi.comより。 教員の教育能力向上研修、全大学に義務づけ 文科省 2006年12月17日15時51分 文部科学省は、すべての…

On Contract

「労働契約法」と通称される法律が検討されている。来年には国会に上程されるらしい。私、法学部出身のくせに法律はずぶの素人なのだが、検討されている「労働契約法」は、労働基準法とはまったく異質な法律らしい。労働基準法は、建前としては誰かが訴えな…

政治とプロレス

昨日は文法と大学院生の指導。夜は大学院新入生の歓迎会。 「竹島」問題を見るにつけ、つくづく政治はプロレスだなあと思う。日本の海洋測量調査という明らかな挑発に対して、「日本は侵略の夢を捨てていない」などと反応するのは、ある意味挑発に対する挑発…

飲酒→自殺?

以下のような記事に遭遇した。 酒量多いと自殺リスク倍増 厚労省研究班が調査 週1回以上飲酒し1日当たりの飲酒量が日本酒3合以上に相当する男性は、時々(月に1−3回)飲酒する程度という男性に比べ自殺の危険性が2・3倍とした大規模疫学調査の結果を…

声に出して読む・・・

昨晩はゼミの打ち上げ。これまで飲み会の類は回避してきたが、さすがに学生の圧力に負けて。ふたを開けてみると、飲む飲む。学生たち。まあ、3回生ともなると飲み方を心得ているのは当たり前なんだろうけど。 中教審の教育課程部会から、小中の「国数理」の…

トラブル「続出」?

疲労困憊。 ここ二日、大学入試センター試験が実施された。今年は何と言っても英語にリスニングが導入されたことが話題をさらった。 日曜の朝刊を賑わせた文言は、「リスニングでトラブル続出」。 続出? センター試験そのものについてはどうでもいいが、400…

国家人間力教

恐ろしい記事を見た。以前触れた、「人間力」に関する件。 以下、毎日新聞の記事から引用。 「若者の人間力を高めるための国民運動」のイベントが26日、東京都千代田区の東京国際フォーラムであり、タレント・眞鍋かをりさんと五輪柔道三連覇の野村忠宏さ…

軌道エレベーター

さっき書いたのに、また書いちゃいます。 ええ、逃避行動ですよ。だって、テレビつけても、NHK以外の全ての局は阪神一色だし。 関西に初めて住んで、いまだひとつだけなじめないのが、これ。阪神。飲み会なんかでは、当たり前のように阪神の試合結果でみんな…