新刊予告『戦う姫、働く少女』

7月10日に、私の二冊目の単著、『戦う姫、働く少女』が発売となります。下に、版元ドットコムとAmazonのリンクを貼っておきます。 版元ドットコムの方では詳しい目次が見られます。目次で、だいたい扱っている作品が一覧できるように配慮していますのでご参…

『終わらないフェミニズム──「働く」女たちの言葉と欲望』

結局サバティカルの一年間はブログに近寄らずじまいになってしまいました。ですが、そのサバティカル期間の最後に重要な編著が出版されましたので告知です。終わらないフェミニズム −−「働く」女たちの言葉と欲望作者: 日本ヴァージニア・ウルフ協会,河野真…

The Country and the City

しばらく、ほとんど研究会の連絡掲示板と化していた本ブログ。日々の思いつきなどはすっかりTwitterにシフトしていましたが、140字で思いつきを書いて満足するという自堕落をいましめるためにも、こちらでも読書日記など再開しようかなと。いや、Twitterも続…

20世紀を考える

20世紀を考える作者: トニー・ジャット,[聞き手]ティモシー・スナイダー,河野真太郎出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2015/06/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る 訳書が出ました(出ます)ので紹介します。トニー・ジャットの『20世…

文化と社会を読む 批評キーワード辞典

こちらの本、もうすぐ発売となります。文化と社会を読む 批評キーワード辞典作者: 大貫隆史,河野真太郎,川端康雄,三浦玲一,近藤康裕,秦邦生,鈴木英明,遠藤不比人,越智博美出版社/メーカー: 研究社発売日: 2013/08/22メディア: 単行本(ソフトカバー)この商…

出ました

〈田舎と都会〉の系譜学: 20世紀イギリスと「文化」の地図作者: 河野真太郎出版社/メーカー: ミネルヴァ書房発売日: 2013/05/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る ようやく、無事、出ました。初の単著となります。詳しい目次は下記の通りで…

『ジェンダーと自由』

共著が出ます。ジェンダーと「自由」―理論、リベラリズム、クィア作者: 三浦玲一,早坂静出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2013/03/01メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (6件) を見る 昨年度の一橋大学でのリレー講義の集成となります。私…

近刊二点

12月中に関わった本が二冊出ますのでご紹介。未来の考古学 第二巻――思想の達しうる限り作者: フレドリック・ジェイムソン,秦邦生,河野真太郎,大貫隆史出版社/メーカー: 作品社発売日: 2012/12/14メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 50回この商品を含むブロ…

文化のハイブリディティ

文化のハイブリディティ (サピエンティア)作者: ピーターバーク,Peter Burke,河野真太郎出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2012/10/01メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 68回この商品を含むブログ (5件) を見る 翻訳しました。半分緊急出版のような…

本年度の教科書たち

うれし恥ずかし新学期。今年度はめぼしいところでは以下のテクストを読む。 ↓本務校の教養科目と非常勤(目白)の演習愛と戦いのイギリス文化史―1951‐2010年作者: 川端康雄,河野真太郎,佐藤元状,大貫隆史,秦邦生出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: …

モダニズムの南部的瞬間

モダニズムの南部的瞬間作者: 越智博美出版社/メーカー: 研究社発売日: 2012/03/20メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (7件) を見る ご恵贈いただきました。ありがとうございます。そしておめでとうございます。 じつはもう全部読んでいる…

〈終わり〉への遡行

「終わり」への遡行―ポストコロニアリズムの歴史と使命作者: 秦邦生,富山太佳夫,溝口昭子,早川敦子,中井亜佐子出版社/メーカー: 英宝社発売日: 2012/03メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 33回この商品を含むブログ (4件) を見る いただきました。ありがと…

死の欲動とモダニズム

死の欲動とモダニズム―イギリス戦間期の文学と精神分析作者: 遠藤不比人出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2012/02/20メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 256回この商品を含むブログ (9件) を見る ご恵贈いただきました。ありがとうございます。…

すべてを語る

批評とは何か イーグルトン、すべてを語る作者: テリー・イーグルトン,マシュー・ボーモント,大橋洋一出版社/メーカー: 青土社発売日: 2012/02/09メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (10件) を見る いただきもの。ありがとうござ…

神は細部に

ウィリアム・モリス通信 (大人の本棚)作者: 小野二郎,川端康雄出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/02/11メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (6件) を見る ご恵贈いただきました。ありがとうございます。 この方(小野二郎ではなく川…

いただいた本

いただいた本をいただいた順にご紹介。いや、最近(いや、もともと?)本当に礼儀を知らない人間になっておりまして、ちゃんと御礼も言ってなかったり。すみません。ロンドン物語: メトロポリスを巡るイギリス文学の700年作者: 河内恵子,松田隆美出版社/メー…

教科書

昨日は『愛と戦いのイギリス文化史1951-2010年』の「まとめの会」。 「合評会」ではないことには理由があって、基本的に教科書として編まれたこの本を「いかに使っていくか」ということろに重点を置いたと理解しています。もちろん「合評会」という形式でそ…

失われた二〇世紀

失われた二〇世紀〈上〉作者: トニー・ジャット,河野真太郎,生駒久美,伊澤高志,近藤康裕,高橋愛出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2011/12/21メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 126回この商品を含むブログ (10件) を見る失われた二〇世紀〈下〉作…

ゴシックの本質

ゴシックの本質作者: ジョン・ラスキン,川端康雄出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2011/10/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (6件) を見る ご恵贈ありがとうございます。しかしラスキン、告白すると大学院生のころに読ん…

愛と戦い、その2

愛と戦いのイギリス文化史―1951‐2010年作者: 川端康雄,河野真太郎,佐藤元状,大貫隆史,秦邦生出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2011/09/30メディア: 単行本 クリック: 25回この商品を含むブログ (10件) を見る ついにようやく、出ます。20世紀前半…

核家族時代

The Nuclear Age作者: Tim O'Brien出版社/メーカー: Penguin Books発売日: 1996/12/01メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見る 久々に、ポスト研究会の雑感を。 この小説のタイトルにあるnuclearは、「核兵器」の核と、「核家族」の核の…

の秋

読書の秋。出版の秋。ということでふたたびご恵贈。ロビンソン・クルーソー (河出文庫)作者: デフォー,武田将明出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/09/03メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (154件) を見る 言ってみれば私が突然ヴ…

未来の考古学

未来の考古学 第一部 ユートピアという名の欲望作者: フレドリック・ジェイムソン,秦邦生出版社/メーカー: 作品社発売日: 2011/09/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 92回この商品を含むブログ (10件) を見る ついに出ました。第一巻からということで、…

聖なるテラー

テロリズム 聖なる恐怖作者: テリー・イーグルトン,大橋洋一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/08/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (10件) を見る ご恵贈いただきました。例によって訳者解説から読むと、震災の前にイ…

コモンのイデオロギーとユートピア

昨日は新自由主義研究会。こちらの本を「全部」読むという。The Idea of Communism作者: Slavoj Zizek,Costas Douzinas,Alain Badiou,Judith Balso,Bruno Bosteels出版社/メーカー: Verso発売日: 2010/12/13メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 1回…

ゴケーゾウ

いただいた本を、いただいた順に。ジェンダー表象の政治学―ネーション、階級、植民地作者: 中井亜佐子,吉野由利出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2011/03/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (3件) を見る いまや同僚本なわけで…

その話を間違いにするために

新自由主義研究会ジジェクの巻。どうも文句を言うばかりになってしまう格好になったが、今回読んだジジェクの著作、現在への介入としてすばらしいと思う、というのが前提での文句でした。述べた通り、新自由主義のイデオロギー的な閉域が、リベラル資本主義…

新自由主義者のユートピア

土曜は子供が拾ってきた流行性胃腸炎がまた感染したらしく、寝る。といっても日曜の新自由主義研究会の後にウォッカを飲んでたら信じてもらえないわけですが。その新自由主義研究会。The Shock Doctrine: The Rise of Disaster Capitalism作者: Naomi Klein…

新キー

教授会。この季節の会議では、新年度に向けてさまざまな「ご快諾」が行われる。私も例にもれず、いくつか「ご快諾」。 『新キーワード辞典』、「ウラゲツ☆ブログ」にてご紹介いただきました。丁寧に中身の紹介をしていただいてます。ありがとうございます。 …

文化

『Web英語青年』に連載中の「21世紀の生のためのキーワード」、今回は近藤康裕さんによる「文化」です。これは、私の知る限り、日本語で「文化」について書かれた中でも最も迫力のある文章ではないでしょうか、というのは身内びいきでもなければ誇張でもない…