2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

断片と歴史

本日非常勤の試験を行い、あとは本務校の試験、というところで、なんだか自分の中でなにかが「切れた」感じがして、関節が綿になったような倦怠感に襲われる。 というか、風邪でも拾っただけかも。学生の間にもインフルエンザが流行っているし。精神史的考察…

ばんどうき

「研究日」。藤田省三を読み進める。これはこれは。読了したらもう一度書きます。 ところで、ここ数日、双子が意味不明の言葉を連呼している。曰く、「ばんどうき!」 文脈を考慮しても、何をさしているのか不明。「ばんどうきって何?」と聞いても、「ばん…

オバマよ、負けるな

海を越えた出張から帰宅。(越えたのは瀬戸内海ですが。)くだらない部分でストレスいっぱい。なんというかねえ。「大学」に勤めているということの忘却を自分に強いて平衡感覚を保つ日々。 ところで米国の民主主義祭りに関しては以前書いたように白々しい感…

隠れん坊と超越論的経験

精神史的考察 (平凡社ライブラリー)作者: 藤田省三出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2003/06/01メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (22件) を見る 畏敬するK先生の口から漏れた書名。あわてて繙いてみて、第一章「或る喪失の経験──隠れん坊…

亡びるね

よい批評は多かれ少なかれ誇大妄想的なところがあると思う。もしくは誇大妄想と紙一重のところにこそよい批評はあるというか。しかし、この本はその紙一重のどちら側なのか。日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で作者: 水村美苗出版社/メーカー: 筑摩書房発…

出来すぎ君

本日、試験を除く非常勤最終日。 『ダロウェイ夫人』の授業はほぼ一年かけて読破し、後期にやるはずだった↓これは、最後に映画を見せてお茶を濁す。THE HOURS―めぐりあう時間たち 三人のダロウェイ夫人作者: マイケル・カニンガム,高橋和久出版社/メーカー: …

自由連想

昨日はイギリス文化史教科書の研究会。お題はサッチャリズム、80年代。 新自由主義については、ポストフォーディズム的労働への労働の変化と、それにともなう「人間の規範」の変化というところが重要であり、新自由主義下の文学や文化を問題にするときには…

階段落ち

足が痛い。まともに歩けない。 なぜかというに、なんと、階段から落ちました。すでに一昨日の朝の出来事ですが。寝ぼけて自宅の階段を下りようとして、踏み外しちゃった……。右足親指を突き指、左足ふくらはぎ、太もも、尻を打撲。痛さとショックと惨めさで、…

多形倒錯としての裁判員制度

いきなり全速力で各種業務にまみれながらも、週末の研究会の予習。Why War?: Psychoanalysis, Politics and the Return to Melanie Klein (Bucknell Lectures in Literary Theory)作者: Jacqueline Rose出版社/メーカー: John Wiley & Sons発売日: 1993/12/0…

デビュー

今日から営業開始。いきなり鬱な会議から。 それはおいといて、昨日の話。 1月は忙殺されそうだということを見越して、「家族サービス」(すごい表現だ)の日とする。 まずは、ひらかたパークへ。ご存じない方のために補足しておくと、大阪府枚方市にある、…

人間になりたい

正月くらいは頭を使わないアホ映画でも、と思い、なぜか「サイボーグ」ものと「ロボット」ものを観る。僕の彼女はサイボーグ [DVD]出版社/メーカー: ギャガ発売日: 2008/10/17メディア: DVD購入: 1人 クリック: 66回この商品を含むブログ (112件) を見る わ…

挫折について

帰省中に、大学に出た時点で実家に残してきた荷物の整理をした。 親とはおそろしいもので、文字通りすべてが取ってある。小学生のころに担任の先生からもらったプチ表彰状のようなものや、子供の頃に書いた書、描いた絵、撮った写真、フルートの発表会のプロ…

白いお正月

29日より帰省し、混雑を避けて今日帰ってきました。 というわけで、あけましておめでとうございます。あまりめでたくもない年明けでしたが。 例によって暴飲暴食の日々。子供も親も、一回り丸くなった模様。体重計こわい。*1今日は朝起きてみると一面の銀世…