切ったり書いたり

 桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿と申しまして、夏の間伸びきった家の二本の梅の木を、恒例の書類書きをする合間にちょくちょく切る一日。(と思ったら結構本格的に刈り込むことになって疲労。)

 庭いじりをしていると想起されるのは、先日観たBBCドキュメンタリーで、ウィリアムズが、Politics and Lettersにまとめられることになるインタビューで散々批判されて凹み、家に引きこもって庭いじりばかりしていたという場面。本当に、それほどのインパクトがあったのかなあ、あのインタビュー。そうだったのかもしれないが、ドキュメンタリーの、その危機がウィリアムズをして「ウェールズ」へと回帰させたというナラティヴにはやはり納得がいかない。

 それはともかく、政権交代のせいで現在必死で書いてる書類もムダになるのかもしれないと思うとやるせないが、今後の研究の所作を考えると、資金問題は切実で、(この言い方はちょっとまずいけど)これほど真剣に採用されたいと思ったことはなかったりするのでした。

 文化史教科書プロジェクト、肝心の自分の章のプランが全然なので、そろそろまじめに考え始める。やはり、炭坑・ストライキ・デヴォリューションという流れだろうか。「つかみのネタ」だけは先日のウェールズ行きで手に入れましたが。その、「つかみ」のためにこの本を調べる。

出発点―1979~1996

出発点―1979~1996

 要するに、宮崎駿はイギリス、それもウェールズでもっとも激しかった1984〜5年の炭坑ストライキ闘争の直後にウェールズに取材に行っているのだが、その事実だけはこの本で確認できたけれどももう少し突っ込んだところを知りたいかも。

 あ、明日は新自由主義読書会です。詳細はこちらをご参照あれ。