2008-01-01から1年間の記事一覧

反省会2008

本年はこれで最後になりそうなので、恒例(?)の「一年の反省と来年の抱負」を。 まあとにかく激しい一年であった。お仕事は、編著×1、論文×2、その他×6、学会発表×4、共訳×1ということで、数としてはまあこんなところが限界か? という気持ちと、いやいや…

仕事納まらず

昨日の業務にてようやく仕事納め。とはいえやはり研究者に「仕事納め」という概念はなく、ちまちま仕事を進めるわけだが。しかも大晦日が締切のお仕事もひとつ。 しかし、忙しさと風邪のせいで12月中はほとんどできなかった子供の散歩などもゆったりとした気…

英語だけゆとり教育

この間、英語を教えて生計を立てている外国語文学研究者(という定義自体が問題の根源ではある)にとって触れずには済ませられないニュース。Asahi.comより。 文部科学省は22日、13年度の新入生から実施する高校の学習指導要領の改訂案を発表した。「英…

もういくつ寝ると

えらく間があいてしまいましたが、『英語青年』休刊ショックでブログが書けなくなったというわけではなく、公私にわたる忙殺状態と体調不良が重なってろくにメールのチェックさえできない状況が、昨日でようやく一段落したありさまでして。でも明日は仕事。 …

休刊

ちょいと衝撃のニュースが入ってきた。Asahi.comより。 「英語青年」休刊へ 110年の歴史に幕2008年12月16日 1898年創刊の英語・英文学研究誌「英語青年」(研究社発行)が、来年の3月号(通算1921号)で休刊する。英語・英文学会の告知などの情…

立法者の悲哀

『ダークナイト』についていただいたコメントに触発されてDVDをひっぱり出す。真昼の決闘 [DVD]出版社/メーカー: 東北新社発売日: 2000/08/25メディア: DVDこの商品を含むブログ (9件) を見る なるほど、『バットマン』がいかに「アメリカン・ヒーロー」の系…

掃除からの逃避

最悪の週末。土曜に組合関係の会合に出た時点からちょっと調子が悪く、喉が痛み始める。熱なし、咳なし、鼻水なし。ひたすら喉が痛くてだるい。こんな症状は初めて。つばを飲みこんでも痛いくらいで、夜中に目が覚める。 今日の朝あたりになんとか回復してき…

コウモリ男

さて、そろそろ寝るか、でもまだちょっと眠くないし、映画でも観るか、途中で眠くなったら寝ればいいし……などと考えながら昨晩観始めたのはこれ。ヒース・レジャー追悼の意もこめて。ダークナイト 特別版 [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発…

最終回

英語青年 2009年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 研究社発売日: 2008/12/09メディア: 雑誌この商品を含むブログ (3件) を見る 「新潮」最終回です。約一年間で4回書いたわけですが、非常に楽しかった。まだ、あれも、これも、と思ってしまうわけですが、そ…

夏の通信速度

ふと気づいたのだが、夏の間非常に遅くなっていたうちのADSL回線、いつのまにやら回復している。通信速度の計測サイトで調べたところ、夏には現在の五分の一くらいにまで下がっていたのに。そういえば、毎年夏になると通信速度が落ちるような……。そんなこと…

どっちもどっち

やさしくキスをして [DVD]出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント発売日: 2006/01/27メディア: DVD クリック: 6回この商品を含むブログ (30件) を見る ゼミ三回生の卒論ネタに勧めようかと。前期のゼミでやった「ロミジュリもの」のもうひとつ…

ぼく

もっけ(8) (アフタヌーンKC)作者: 熊倉隆敏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/08/22メディア: コミック購入: 7人 クリック: 60回この商品を含むブログ (58件) を見る 夏に出ていたのに不覚にもいまごろ。 後半に向かっての幽体離脱物語、ウチの双子もこん…

ストレス

ここには、いやどこにも詳細は書けないがストレスいっぱいの日々。ストレス原因は複合的ながら、おそらく根っこはひとつ。どちらにせよ、穴を掘って「王様の耳はロバの耳!」とやるしかない。つまり、こんな公の場では書けない。書けないということも書くな…

他自律と未来性と複眼視と

土曜は東京で翻訳打ち合わせ。日曜に帰ってそのまま「活動」へ。今日は卒論の締切。先週のうちに出しておけと口をすっぱくしていたのに、今日出したゼミ生が半分くらいいて、授業と会議の間はイライラと研究室で待機。結局締切時間の10分前にようやく全員が…

笑うな!

もう昨日ですが月曜の6時頃、会議が終わって帰ろうと同僚と歩いていると、空になにやらニヤケ顔が。三日月がニヤケた口、あとから分かったが金星と木星が目。その時は、「なに笑ってやがる!」と意味もなく腹を立てたのだが、今日ネット上でニュースになって…

すまない

授業しながら卒論でせっぱ詰まった学生の対応をしながら抜けられない会議をするという目の回るような一日は、「子供が『耳痛い』って泣いてるんだけど……」という電話で大団円。あわてて帰って耳鼻科に連れて行くと、中耳炎の診断。その耳から巨大な耳垢が………

口頭添削法と他律性

卒論指導も佳境に。ここに来て、新たな添削方法を開発。いや、単に、原稿に書きこむのではなく、全て口頭で添削していくという手法。手を入れるべき箇所があまりにも多い場合は、口頭でやってしまった方が圧倒的に早いことに気づき、今日の午後はひたすらに…

身勝手な人とまじめな人

連休の最終日は来週の講義準備に明け暮れる(まだ暮れてないけど)。連休中の読書と映画。ある放浪者の半生作者: V.S.ナイポール,斎藤兆史出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/09/26メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (23件) …

あーそーぼっ!

本日も子供デイとする。同僚のお子さんが双子に会いたがっているとのことで、比叡平の「牧場」という名のミニ動物園へ。ここは二回目。あいかわらずのさびれた感じが良い。 山を下りて公園で時間をつぶしたりしながら食事へ。 同僚のお子さんはもう小1なの…

時を止めないで

発表準備のあいだは「時が止まって」いるような感じになるのはいつものことで、その時が動き出す。というか、たまっていた雑事の処理を開始するというだけですが。 インフルエンザの予防接種。何年ぶりか。ひたすらに子供にうつさないために。掃除。部屋はそ…

惰性で

この間、生活がグズグズになりながら何となく観た映画、読んだマンガ。ジュビリー [DVD]出版社/メーカー: アップリンク発売日: 2004/12/23メディア: DVDこの商品を含むブログ (8件) を見る 70年代イギリス映画の「暴力」って、やっぱり独特なものがあるな。…

卒業論文

卒論の添削添削添削……。卒論って何なのさ、その指導って何なのさ、という疑念と戦いながら。疑念というのは、私の知っている卒論とその指導は、「学生が勝手に書いて←教員が大まかにコメントする」というものであって、決して「添削」ではないのである、とい…

メタファーを磨かない

土曜は新英米文学会の報告。2時くらいまで飲み歌い、明日は朝早いので……と退散(年取ったなあ)。日曜は朝から移動で出勤。迫る卒論の締切、その他突然降って湧いたさまざまな業務でちょっとパニック状態。というわけで土曜の報告が遅れました。いや、だれも…

補遺

英語青年 2008年 12月号 [雑誌]出版社/メーカー: 研究社発売日: 2008/11/10メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る 私が先陣を切ったウィリアムズ特集(リレー連載)の第二回。心して、目を見開いてよく読め、です。 ところで、この雑誌について、…

前進あるのみ

土曜の報告、昨晩の酩酊ブログが引き金となって、ようやく一通り形をなす。とりあえずの骨組みはできあがったというところなので、あとはお化粧が必要だが、形になった瞬間に猛烈な眠気と倦怠感にさいなまれ、この際子供を寝かしつけながら一緒に寝るか、と…

インファンティア再び

幼児期と歴史―経験の破壊と歴史の起源作者: ジョルジョアガンベン,Giorgio Agamben,上村忠男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/01/26メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 23回この商品を含むブログ (22件) を見る 「もうダメ!」と思って酔っぱらいつ…

一退一退

後半部分でもう吐きそうになっている。何かが間違っているのだろう。自分の知力の限界が手に取るように分かるこの瞬間。 「二重視」「複眼視」というワクを自分にはめてしまったのがまずかったか。むしろ、「二重視」の限界が露呈させる「経験」の地平の問題…

一進一退

土日はエンプソンやりながら卒論の添削しながら来週の授業準備をしながら大学業務の持ち帰ったのをしながら、過ごした。大学教員っていうと羨ましがられる部分はあり、確かにゆったりとした人生を過ごされて羨ましがられても当然な方々もいるけど、「ちゃん…

踊りと踊り手を見分けるアホウ鳥

エンプソン読みながら表象=代表と、レトリックの美学と政治学ということについて考えている間に、海の向こうでは「民主主義祭り」。なんだが苦々しい。 いやつまり、先代の(まだ現職だが)大統領が敗北にまみれて退場するのはいいとして、これで何かがそれ…

引用

ここ二日、授業と会議がつまっている間をぬって来週の準備。この、「間をぬって」というのがだんだん得意になってきているような。いや、それが得意にならないと研究なぞできません。 というわけで、話題の(?)これを読む。The Contest of Faculties: Phil…