2006-01-01から1年間の記事一覧

もうひとりじゃない

英語×2、ゼミ、なんだかぐちゃぐちゃーっと雑用の後、教授会。ちかれた。というか、いろいろな面でストレスの溜まる一日。発散しちゃおうかな。 事務方の連絡ミスで急遽明日「出張授業」をすることに。非常勤先に臨時休講の連絡。頼むよ…… 過去のことをグダ…

否定論否定論

授業・授業・卒論指導・会議。ポストモダニズムとホロコーストの否定 (ポストモダン・ブックス)作者: ロバートイーグルストン,Robert Eaglestone,増田珠子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2004/09/28メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 28回この商品を含…

The New Spirit of Capitalism 第1回

このカテゴリー、一回書いてそれっきりになってましたが、ようやく復活させます。まあ、『新しい精神』は積ん読になっていたということですが。改めまして、↓この本をひとり読書会。The New Spirit of Capitalism作者: Luc Boltanski,Eve Chiapello,Gregory …

理論と実証

今、改めて「理論か、実証か」もしくは「理論か、歴史か」ということが問題になっている。それを示す事例に連続で出会ったのである。ひとつは亡くなった村山さんの日記の最後のエントリーでも触れられていた、『英語青年』10月号(1892号)所収の遠藤不比人「…

追悼

書いては消し、書いては消し。 死はあまりにも無意味だから、それについては沈黙を守るか、言葉を紡ぎ続けるか、その二つしか選択肢はないのです。死についての言葉は、いつも多すぎたり、少なすぎたりする。だから、書いては消し、書いては消し。 しかし、…

本のATM

以前、「本を殺す」というエントリーを書いたが、本の電子化の流れには、「紙の本をめくり、線を引き、書き込み、端を折り……」という読書習慣が最終的な障壁として立ちはだかっていると思う。あと、私のように読みもしない本を所有したがる性癖も。そこで、G…

現代文芸論研究室

http://www.l.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/report.cgi?mode=2&id=65 こんなのが。シンポジウム、今日じゃないか。この改組の内部的な意味はよくわからんが、個人的にはこういうのは歓迎。良かれ悪しかれ東大のすることはインパクトを持ってしまうので、これは、例…

数日前の躁鬱話はほとんどネタであったが、私はメンタル低下すると「口内炎」ができる。で、やはりできました。口内炎が持病の人には分かってもらえると思うが、歯痛と同じように口の中の痛みは気を散らせる。 以前から書いているように、私はゼミで「翻訳」…

けんきうする子育て

子育てとは言っても、カミさんの手伝いしかできないわけで、大きな顔もできないわけだが、そのカミさんは(一年ぶりの)美容院に行って不在、左手で本を持ち、右手でほ乳瓶を支え、右足でゆりかごをゆらすこと30分、みごと寝かしつけた時には「やってやった…

ハクロン

という名のお化けにとりつかれ続けている。 私は英文学など専攻しながら今どき「留学なし、博論なし」という二重苦で就職先を見つける(それも公募で)という偉業をなし遂げた者であり、それに対して歪んだ矜恃を抱いているが(いや、外国文学の研究者を目指…

オッサン

しばしば指摘されることであるが、乳児は思いのほかオッサンくさい。初めは「ケプッ」とかわいらしかったゲップも、「ゴブォッ」と豪快になってくるし、各種の臭気もその強度が漸増していく。最初はわずかしか飲まなかったミルクも、際限なく飲み始め、かと…

そうだ、

小声で言おう。誕生日おめでとう、自分。

どうぶつスペクタクル

視覚論濫読シリーズその2。見るということ (ちくま学芸文庫)作者: ジョン・バージャー,飯沢耕太郎,笠原美智子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/08/10メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 29回この商品を含むブログ (40件) を見る ジョン・バージャー。…

生まれる前に終わってしまったこと

先日Y先生宅で語らっていて、酩酊状態の中妙な残響を残した主題について、またもや酩酊状態で考えている(酔っぱらってブログを書くのは止めた方がいいかもしれないが)。 私は1974年生まれ、私の父は戦中の生まれである。上記の語らいというのは、「これこ…

一ヶ月検診

おかげさまをもちまして一ヶ月検診。一通り問題なく、体重も一ヶ月で二人とも1300グラム程度増。病院に連れて行くだけでも「引越かよ」というくらいの騒動でしたが、つつがなく終わりました。行き帰りと病院にいる間、子供たちはびっくりするくらいおとなし…

ここ一週間まとめ

先週はやたらに忙しく、自分のブログを書くどころか、開くことさえ久しぶり。忙しいといっても例の木や鉄の棒を用いてボールを遠くへ飛ばす遊びに行ったりもしているので、お気楽なものではある(スコアは史上最悪。慢性的寝不足がたたって、体が動かない)…

発見

After the Great Divide: Modernism, Mass Culture, Postmodernism (Theories of Representation and Difference)作者: Andreas Huyssen出版社/メーカー: Indiana University Press発売日: 1987/02/22メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 3回この商…

裏返った声

そうそう、身体の不自由さは最近も痛感していた。ゴルフですよ、ゴルフ。漫然と打っていても、何が悪いか分かっていないので上達しない。まあ、サラリーマンのたしなみということで、深入りはすまい。しそうだけど。A Voice and Nothing More (Short Circuit…

成長という不快

「洗うこと」は洗う対象の観察をともなう。洗車をしていて車体の傷に気づいたり、皿を洗っていて欠けていることに気づいたり、洗濯物を干していてシミに気づいたり。 それと同列に扱うのもどうだとは思うが、子供たちの風呂入れ担当の私は、風呂に入れている…

が、ない

ジェイムソンについてコメント欄が盛り上がっている一方、今書いている(書こうとしている)論文のためにいろいろ再読。で、持っているはずのこれAfter the Great Divide: Modernism, Mass Culture, Postmodernism (Theories of Representation and Differen…

橋の下

前に書いた通り、新生児の活動は基本的に4つしかないので、日記に書いたら「今日はミルクを***cc飲みました」とか、「今日は大きなウンチをしてびっくりしました」とか、やくたいもないことになってしまうのですが、まあとにかく元気です。 ところで、「あ…

誤訳

http://d.hatena.ne.jp/kebabtaro/20060907 こちらで早速『カルチュラル・ターン』を読んでいただいている。で、誤訳の指摘→「映画を説明するくだりに「絵画を模倣している俳優たちの生きた身体のタブロー」とあったのだけれど、「生きた身体のタブロー」は…

狼男

狼男の言語標本―埋葬語法の精神分析/付・デリダ序文“Fors” (叢書・ウニベルシタス)作者: ニコラアブラハム,マリアトローク,Nicolas Abraham,Maria Torok,港道隆,前田悠希,森茂起,宮川貴美子出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2006/07/01メディア: 単行…

Guy, Folks[sic]

更新が滞っていますが、まあ理由は推して知るべし。ひとつだけ。子供を育てる人は、裏筋(首から背中、腰にかけて)を鍛えておきましょう。 二時間の映画を連続で全部観ることができない生活なので、断片的に観たのは、Vフォー・ヴェンデッタ 特別版 [DVD]出…

育児する人生

うーん、眠いよう。だって、連続で3時間以上眠れることがないんですもの。 親は二人してボロボロになってますが、娘たちは元気に飲んで、出して、泣いて、寝てます(この4つが新生児が行うことのすべて)。出生時から体重は逆転して、姉の方が50グラムほど…

一日目

本日、無事退院しました。チャイルドシート取り付けでオロオロ、帰りの運転はハラハラ、でも帰り道は二人とも爆睡していてくれたので無問題。 帰宅後の初授乳。ほ乳瓶の乳首の穴が大きすぎるらしく、むせる。穴の小さいものを買ってくるべし。 個性その1。…

京都裏街道

そうそう、コイツを紹介するのを忘れていた。Beautiful Women in Kyoto―京都ほんやら洞・八文字屋の美女たち作者: 甲斐扶佐義出版社/メーカー: 冬青社発売日: 2006/06/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (4件) を見る 以前(…

「歌い手」という名のアルバム2

VOCALIST 2アーティスト: 徳永英明,伊勢正三,富田京子,松本隆,大津あきら,Satomi,谷村新司,荒井由実,吉田美和,中島みゆき,来生えつこ,坂本昌之出版社/メーカー: UNIVERSAL SIGMA(P)(M)発売日: 2009/03/25メディア: CD購入: 6人 クリック: 189回この商品を含…

死を忘れる

kicaさんのところから拾ってきました。大橋洋一『現代批評理論のすべて』インタヴュー。ほほ。面白い。『すべて』のことはともかく(『英語青年』書評ってそんなに悪意があったかなあとは思いつつ)、文学部の未来についての所見は的確だと思う。文学に興味…

カルチュラル・ターン

カルチュラル・ターン作者: フレドリックジェイムスン,Fredric Jameson,合庭惇,秦邦生,河野真太郎出版社/メーカー: 作品社発売日: 2006/08/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (25件) を見る 出ます。2章訳しました。