このカテゴリー、一回書いてそれっきりになってましたが、ようやく復活させます。まあ、『新しい精神』は積ん読になっていたということですが。改めまして、↓この本をひとり読書会。
- 作者: Luc Boltanski,Eve Chiapello,Gregory Elliott
- 出版社/メーカー: Verso
- 発売日: 2006/09/17
- メディア: ハードカバー
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◆著者紹介
Luc Boltanski リュック・ボルタンスキ (1940-)
パリ社会科学高等研究所教授。社会学者。ブルデューの弟子であり、70年代まではブルデューの強い影響のもとに仕事をする。しかし1980年代にはローラン・テヴノ(Laurent Thevenot)らとともに「政治社会学とモラルグループ」を形成し、ブルデューの社会学の批判を開始する。テヴノとの共著の英語訳→On Justification: Economies of Worth (Princeton Studies in Cultural Sociology)
ブルデューに対する批判とは、「ディスタンクシオン」や「ハビトゥス」といった非常に使いやすい概念がその反面一人歩きして硬直化したこと、そしてそれらの概念が現代社会を記述することはできても、それを「構成」することはできないという点にある(らしい)。
Eve Chiapello イヴ・チアペロ (1965-)
パリ高等商業学校客員教授。社会学。(この人の情報が集まらん……)
◆目次(訳は暫定的)
英語版への序文 ix
謝辞 xxix
プロローグ xxxv
総序論──資本主義の精神と批判の役割について 1
第一部──新たなイデオロギー布置の誕生 55
第一章 1990年代のマネージメント言説 57
第二章 投機=計画=投影(?)された都市 103
第二部──資本主義の変容と批判の中和 165
第三章 1968年──資本主義の危機と復興 167
第四章 労働世界の解体(?) 217
第五章 労働世界の防壁の弱体化(?) 273
第三部──資本主義の新たな精神と新たな形態の批判 343
第六章 社会批判の復興 345
第七章 芸術的批判の試金石(?) 419
結論──批判の力 483
後記──運命論に抗する社会学 529
参考までに、「総序論」は『思想』2005年10/11号に訳出されている。
さて、早速「英語版への序文」から……って、いきなり力尽きました。次回から、本当に始めます。まあ、ちびちびと、ね。