あのころのジャズ

 英語×2、ゼミ、学科会議と教授会のフルコース。ゼミは以前少し書いたが、「翻訳」ゼミと称する。いきなりチョムスキーの文章を(もちろん、言語学方面の文章じゃない)。英語をしっかり読めることも重要だが、知らない情報をネットも駆使して集める訓練(やらせてみてネットで情報を集めることは学生は十分できることが分かった)。アンケートを取ってみると、意外と文芸翻訳に興味のある学生が多し。しまった(私は文芸翻訳をやったことがない)。

 ところで、英語を直訳して解することはできても、レトリック、特にアイロニーに類するものを解せるかどうかは大きな壁である。「類するもの」というのは要するに、「言っていることと反対のこと、もしくは違うことを意味する」文章である。その真意をこちらで説明し始めると、迷宮に入ってしまう学生が多い。単に私の説明が悪いのか。*1

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Notes From the Underground

Notes From the Underground

 MMWのデビューアルバム。名盤。デビュー時に結構興奮して聴いていた。もう十数年前。私が聞いているのはデビュー当時の版だが、これは2004年版。見てみると、曲が追加されているみたい。買うべきか。

*1:本日(4/20)、非常勤先でも同じ感想を抱く。正確には「語り手が、語られた内容から一定の距離を取っている語り」である。教材は文学などではなくビジネス英語の教科書なのだが、そのような語りはやはり出てきて、説明に一苦労する。大学の授業に、学部は関係なく「レトリック」や「説話論」を導入する(復活させる)必要を感じる。