人間になりたい

 正月くらいは頭を使わないアホ映画でも、と思い、なぜか「サイボーグ」ものと「ロボット」ものを観る。

僕の彼女はサイボーグ [DVD]

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 わっはっは。すごい「引用の織物」。タイトルにしてからが、クァク・ジェヨン監督の『彼女』シリーズというだけではなく「私の彼は左きき」(麻丘めぐみ)のパロディである「私の彼はパイロット」(リン・ミンメイ)のさらにパロディ、なのだと思う。タイムパラドクスもので完全に矛盾なく終わった作品を知らないが、これも……。

 ウィル・スミスじゃあ、主人公の「影」がいまひとつ表現されないような。アクションよりも、アシモフの「ロボット三原則」の破綻の経緯と必然性をもう少し丁寧に描いてほしかった。それ以前に、基本的には家事ロボットであると思しきロボットに、あれほどの運動能力を与えるのがおかしいと気付け。

 さて、仕事、仕事。