妙な力その2

 本日は昨日もやったセミナーの二日目。二日で百人以上集まったので、かなりの盛況だったと言える。

 ところで、サッカー。ワールドカップ。話題に出さないので観ていないのかといえば、観てます。睡眠時間を削って。以前、野球に関して「妙な力が入るとやっぱりだめね」ということを書いたが(その予言はみごとにはずれたわけだが)、ことサッカーになると熱くなってしまい、おそらく自分に余計な力が入ってしまうので選手たちに余計な力が入っているかどうか冷静に判断できない。私は子供のころ、といっても小学生のころだが、体育会的サッカーをやっていたので、サッカーというスポーツには反射的に熱くなってしまうのです。『キャプテン翼』でサッカーをはじめ、『六三四の剣』で剣道をはじめるという大変ミーハーな少年時代だった。

 でまあ、日本はもう一次リーグで敗退なのでよいとして(ブラジル戦はそれはそれで楽しみだが)、これまでのところ面白かったのはトリニダード・トバゴであろうか。イングランドとの試合。イングランドのふがいなさも手伝って結構粘ったが、結局負けた。今回のリーグ戦で政治性が前面に出たのはドイツ・ポーランド戦くらいだろうか。しかし、このトリニダード・トバゴイングランドの歴史的背景とか、授業に使えそうな気も(と思ったら、翻訳ゼミで早速スポーツ記事を訳して来た学生が。しめしめ)。

 ちなみに、「サッカーと政治は別」とか上品なことを言っているかぎり、日本に「サッカー文化」ってやつは根付かないだろう。この上なく下品な形での政治性が噴出してこそのサッカーなのであり、その意味ではサッカー文化が根付かないというのは幸福な状況なのかもしれない。