大学にて業務、卒論指導と事務仕事。あとはせっつかれている翻訳。休み明け(全然休んでないけど)はなかなか調子が出ない。
アマゾンからメール。パーソナライズされた「おすすめ」メールなのだが、私が訳した本を薦められても。まあ、アマゾンの「おすすめ」の内容が的確である証拠なのかもしれないが。
ふと、「もし生まれかわってもう一回学者になるとしたら、何を専門にしますか?」という疑問が頭をよぎる。まあ、そんなことを思いつく以上、私の答えは「英文学」ではないわけだが。かといって、何だろう? 私はとても小さな人間なので、「生まれかわった時代の情勢をよくよく見極めて考えます」とかいう答えになるのかもしれない。
ところで、発表準備で読んだがブログに書けなかった本がかなりあるのだが、発表で一言だけ触れたこれ。
- 作者: Julian Barnes
- 出版社/メーカー: Picador
- 発売日: 1999/09/10
- メディア: ペーパーバック
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「ポストモダン小説」などというカテゴリーにはこれっぽっちも興味ないが、「イングリッシュネス」の徹底的なパロディは参考になる。ワイト島に「イングランド的」観光地を全部集めたテーマパークを作って……という話だが、その中に「戦間期の、バンガロー建築の並んだ風景」を再現したバンガロー・ヒルというのがちょっと出てくる。正確に何を指しているのか調べきれていないのだが(第一次大戦後に乱立したセミディタッチト・ハウスとは違うはず。それともそうなのかな)、バンガローというのは発表で触れたようにイングランド的であるどころかグローバル文化のひとつの指標であり、それがいつのまにか「イングランド的風景」となっている例なわけで、面白い。