全入時代まであと一年

 ああ、ちかれた。日曜出勤で朝から夕まで。

 専任になって10ヶ月、大学がつぶれるつぶれると学長が講話をする度に口にする中、ひとつ確実に分かってきたのは、事務職員の重要性である。この話題になると、教員のプライドと職員の憤懣がからみあっておかしなことになりがちだが、それはともかく確実に言えることは、職員が有能である必要がある、ということだ。殊に日本の大学においては、「教授会」という制度にもかかわらず教員は大学運営のプロではあり得ない。これはもう、構造的にどうしようもない。それを無理にプロとして働かせようとしても、綻びが広がるだけだろう。

 そこで、職員がその能力とメンタリティにおいてパリパリのプロになる必要がある。

 なんで突然そんなことを書くのかと言えば、包み隠しながら言うと、今日は「職員、もっとしっかりせんかい!」と思い続けた日だから。これは、職員の仕事の重要性を認める故に思うのですよ。

 ひるがえって教員は、なんといっても教育のプロとしての誇りと能力を持つべきである。なんて当たり前のことをなぜ書かなければならないか、推して知るべし。

 説教モードに入っちゃう一日でした。

 来年はいわゆる「全入時代」の幕開け。それを前に、これからの入試の結果によっては今年のうちに資金繰りに行き詰まる大学が出るだろう。私は徒に嘆いているのではなく、焼け野原になるのは確実なのだから、そこで何が出来るか考えていきたいということだ。