また告知

 例の書類も一段落で、二週間後のこちらに向けて本腰です。

英米文学会 11月例会
日時:2008年11月15日(土)午後2時〜5時
場所:早稲田奉仕園
内容:第2回理論研究:アレゴリー論―その複数の始まりと未来2「アレゴリーとパストラル―エンプソン/ベンヤミン/ド・マン」
課題:Paul de Man, "The Rhetoric of Temporality." Blindness and Insight
ゲスト・スピーカー:鈴木英明
課題:ウィリアム・エンプソン「プロレタリア文学」『牧歌の諸変奏』(研究社)
報告者:河野真太郎

 とりあえず、ハイデガー読みながら当該テクストを再読中。「プロレタリア文学」だけをテクストにしてしまったけど、話はどんどん広がりそうだなあ。他の、「ダブル・プロット」や「マーヴェルの『庭』」の章なども重要。大筋としては、前回のアレゴリー/シンボル論と、「超越論的唯物論」のバトンを受けついで、エンプソンの議論とウィリアムズの「複眼視/二重視」を結びつけることが第一の作業。乱暴に図式化してしまうと、複眼視(ウィリアムズ)=超越論的唯物論・メタベタ(メラニーさん)=超越論的経験(アガンベン)(=現存在?)と等号で結んでしまって、とりあえずは(あくまでとりあえずは)構わないわけだが、パストラルをアレゴリカルに読み、そのシンボル性(=シンボルの不可能性の想像的解決=ほかならぬ「メタ」と「ベタ」の共約不可能性の想像的解決=神話)を喝破するエンプソンをこの地図のどこに位置づけるか、乱暴にイコールで結んでみて、その上で差異は何か、という手順になるだろうか。今出た「神話」がキーワードになるか、ならないか。