再びメモ

 「復刊ドットコム」でドリス・レッシングの『黄金のノート』が復刊とのこと。多分オンデマンド出版で、ここでしか買えないのだと思います。在庫50冊とあるので、興味のある方は早めに注文された方がよろしいかと。

 非常勤の『ダロウェイ夫人』の授業、後期はこれ。

めぐりあう時間たち [DVD]

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 この授業、「代打」で、シラバスを書いた先生は「後期はこれにしたけど変えてもいいですよ」とおっしゃっていたものの、初回の授業ですでにテキストを買ってしまっている学生がおり、もうやらざるを得ない感じ。

 で、今日それについてつらつらと考えていて、この作品はウルフや『ダロウェイ夫人』、つまりイギリス文学の文脈で考えてはダメで、アメリカ小説として(って、アメリカ小説だけど)読まなければならないだろう。その際のキーワードは、自分のブログを読み返して気づいたのだが、「マザコン」と「ミソジニー」である。何といってもこの作品、母に捨てられた少年が長じてゲイでエイズの詩人になり、自殺してしまうというひどい話なのだから。

 そうすると、「アメリカ文学におけるマザコンミソジニーの系譜」を調べる必要がありそうだ。

 というところで思考停止。「アメリカン・ミソジニー」というと、この本があるが、

映画の構造分析

映画の構造分析

もう少し違うところも知りたいような。アメ文な人びとに知恵を借りたいところ。