大学英語の現在

 非常勤先の非常勤講師懇談会。懇談会というか説明会。入学者が予想以上に来てしまって、クラスを増やす必要が出て大変、とかいう、とてもうらやましい話を耳にする。とても、うらやましい。

 昨今の大学の英語プログラムの典型的特徴は以下の通り。


TOEICなどをプレイスメント・テストもしくは/およびアチーブメント・テストに使用。
・その結果を基にレベル別のクラスをつくる。成績にはクラスのレベルに従った傾斜をかける。
・卒業要件にTOEICなどの最低点を設ける。
・これは実行しているところは少ないが、全員を留学させる。
・リーディングに関しては、訳読を忌避。
・リスニングやコミュニケーションに関して、ネイティヴとのおしゃべりタイムとかCALLといった、実質をそれほど伴わない手しか打てていない。


 このような傾向が生じる外的(内的)原因。まず、英語学習プログラムにわかりやすい「結果」が求められる。最近は「資格がとれる」ことが大学の学科に強く求められているが、英語に関しては、教職以外にはTOEICなどの外部テストしかない。

 クラス分けが必要になるのは、入学試験の多様化のため。英語の試験なしで入ってくる学生がたくさんいる。

 留学プログラムが魅力になりうるということは、ちょっと理解不能。私自身が留学なんてしたいと思ったことがないので。

 非常勤先までは車で一時間強。しかも渋滞がすごいので、もっとかかるかも。疲れそうだな、こりゃ。(まあ、かつて非常勤に二時間半かけて通ったことを考えればなんでもないが。)