年越せない

 今年も本ブログはすっかり連絡掲示板になってしまいました。まあ、それでも細々と続けていきますが。

 で、年末だけは毎年やっているネオリベ自己点検。「総括」と言いかえれば少し違った感じになるでしょうか。

 今年は著書1、編著1、共著1、論文1、学会発表2、共訳1。本の形になったものは下に列挙しておきます。まあとにかく、単著を出したというのが大きな出来事だった。……はずなんですが、それについてはじつのところそれほどのインパクトはなく。本って、出る頃にはもう本人にとっては過去のものになってる感じなのです。むしろ、一冊まとめることで見えて来る「次」にもう意識の大部分は向かっているというか。

 その「次」に向けて好調に滑り出したかに見えた2013年でしたが、私にとって非常に苦しく悲しい一年になりました。なんといっても、下記の共著を編集もした同僚の三浦さんを失ったこと。一橋に移ってから、三浦さんは私にとって、同僚であり、(さまざまな戦線における)戦友であり、また私を導いてくれ、さぼったら叱咤してくれる人でもありました。正直いまだに茫然自失の状態で、あの人のいないこの世界を自分の中でどう編成しなおせばよいのか、分からないまま年末を迎えているところです。

 三浦さんの学問的な側面だとか、これからしたかもしれない仕事のことについても書けますが、いまはともかく、もう一度酒を酌み交わしながら馬鹿話をしたい。それだけです。なんというか、今年という年は(私自身が夏に倒れて救急搬送、なんてこともあったにもかかわらず)、そのことだけです。

文化と社会を読む 批評キーワード辞典

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ジェンダーと「自由」―理論、リベラリズム、クィア

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共通文化にむけて (文化研究 I)

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