博士の生暖かい愛情

 会議×2。春休みに入ったとは言え、週に2〜3日は何かで大学に行っている。3月終わりの締切ラッシュ(シンポジウム、論文、書評、それから翻訳も)に向けて、もう少しペースを上げたいのだが。と、思いつつ、

自転車泥棒 [DVD] FRT-160

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 イタリア映画の遺伝子、ここに見たり。というか、最近氾濫しているワンコインDVDをしらみつぶしにしているだけですが。

 息子のブルーノは、映画における子供像の原型であろう。(と思うのは無知ゆえで、もっと前にこういうタイプがあったのかもしれないが。あ、チャップリンの『キッド』(1921)があるか。チャップリンといえば、ウィンダム・ルイスの批判する「子供崇拝」を想起。)

 なんにせよ、暗い人生を嗤うヒューモアと、完全に突き放し系のエンディング、イタリア映画の遺伝子ですな。

 全然関係ないが、その激安DVDには水野晴郎が解説を寄せていて、芸術学・警察学博士とある。へ?と思い、ググってみると、社会学博士でもある。本人の公式ページには、「アメリカの大学への論文が認められ、警察学博士号・芸術学博士号。社会学博士号を受けている」とだけ。大学名はなし。あー、ディプロマ・ミルですな、これは。有名な話かもしれませんが。