パプリカはスパイスなのか?

 試験監督補助、最後の授業ひとつ、卒論指導に修論指導(これは提出日)。

 他の先生の試験監督の補助を教員がやらされるというのは普通なんだろうか。

 さっさと帰ってようやく論文の仕上げに本腰を入れる。完成。提出。

 いやー、ようやく一段落。早速次回の学会発表関連の準備に入ろうかと思ったが、さすがに一息つく必要を感じて、何ヶ月ぶりかの映画(DVD)を観る。

パプリカ [DVD]

パプリカ [DVD]

 「夢」ものには少し警戒してしまうが、これはよい出来である。グローバルな市場で売れそう。というのは、悪夢のパレードは『AKIRA』や『GHOST IN THE SHELL』でおなじみなイメージだし、空飛ぶ美少女は宮崎アニメでおなじみだし(宮崎アニメほどセクシュアリティが抑圧されてないが)、ボスキャラのデイダラボッチに至ってはほとんどパロディーかと噴き出した。

 あと、観ながら、ちょうど今年の前半に読んでいたフィリップ・K・ディックのドラッグものの読書感に近いものを感じ続けた。現実のドテッパラに突然穴があく、あの感じ。夢を共有するというのは『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』のドラッグそのものだしね。

 正直、プロットの焦点を定めづらい部分もあったけど、楽しませていただきました。平沢進を久々に聞いたし、アムロ声の汗かきデブも心地よい経験であった。