逃避行動。ケン・ローチ再び。ブログ書いてること自体が逃避だが。
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この、なあんにも解決しないラストシーン。微妙に『ダロウェイ夫人』のセプティマス・スミスを思い出したが、窓から飛び降りるという共通点だけだな。*1
ラストシーンでの、ジョーとセーラとの視線のやりとり、『第三の男』のラストシーンを思い出した。『第三の男』の場合は女が無視してスタスタ行っちゃうわけだが、この場合は二人の間に和解があったのか、それとも溝(感情的なそれと同時に、階級的な)がいまだに埋められないままなのか、決定不能。絶妙な曖昧さ。
「オープン・エンディング」には二種類あるのだなと痛感した。曖昧さが「包摂」を行う場合と、曖昧さが観客をどうしようもない不安もしくは居心地悪さの中に置き去りにするという場合。言いかえれば、前者は解決不能な矛盾を「曖昧」によって包み込むのだが、後者は矛盾を赤裸々なままに留め置く。『マイ・ネーム・イズ・ジョー』は後者の「オープン・エンディング」に成功しているように思えた。
あ、関係ないですが、これ
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めでたく増し刷りした模様。自分のブログの影響力の大きさに、身震いをする。違うって。
*1:「代理」という共通点もあるか。ネタバレになるので詳しくは書きませんが。