入会その後

 こちらで入会を宣言したThe Raymond Williams Society、ちゃんと活動しているのかしら、と、ちょっと不安になってましたが、今日無事学会誌のKey Wordsが届く。バックナンバーも揃えよう。(1号と3号は、学会のホームページで無料で読めます。)ちなみに、ちゃんとアマゾンでもヒット↓。

Key Words 5: A Journal of Cultural Materialism

Key Words 5: A Journal of Cultural Materialism

  • 作者: Peter Brooker,Macdonald Daly,Claire Jowitt,John Lucas,Sean Matthews,Stan Smith,Nicola Wilson
  • 出版社/メーカー: Critical, Cultural and Communications Press
  • 発売日: 2007/12/01
  • メディア: ペーパーバック
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 早速、Hywel Dix, 'Raymond Williams, Cultural Materialism and the Break-Up of Britain'を読んでみる。インフォーマティヴでよくできた論文。The Country and the Cityと、小説のThe Volunteersを主に参照し、カントリーハウスというトポスに注目することによって、ウィリアムズがいかに同時代的に進行していたポストコロニアル状況に応答したか、という話。さらにポストコロニアル文学や、カントリーハウスやイングリッシュネスを主題とする「ポストモダン小説」も検討され(もちろんジュリアン・バーンズの『イングランドイングランド』も。その他にも読んでない小説がたくさん)、非常に勉強になる。

 これ、私の博論のテーマに直球ストライクかもしれない。まいった。

 他には、Dai Smithさんのウィリアムズ伝記の'Preview'も掲載されている。この伝記は今年出るはずで、楽しみ。某誌コラム原稿は、一度はウィリアムズで書きたいのだが、この伝記の出版を待つことにしよう。

Raymond Willaims: A Warrior's Tale (Library of Wales)

Raymond Willaims: A Warrior's Tale (Library of Wales)

 追記:上記のDixさんのウィリアムズ本も楽しみ。ウィリアムズ再評価の気運は高まっています。