精読中

 先日触れた、ホープ・マーリーズのParisを精読中。まだ3頁しか進まない。『荒地』ばりに様々なガジェットや引用がてんこ盛りで、毎行辞書を引いたり、ネット検索したり。また、地名がいっぱい出るので、パリの地図をそばに置いて読む必要が。この辺、『ユリシーズ』を思わせる。

 キーワードは「春」かもしれない。毒々しいほどにヴァイタルな春のヴィジョン。『荒地』の冒頭との関連はもちろんだが、ジェイン・ハリスンの祭式論における、「春」のヴァイタリズムとの関連もありそうだ。