お仕事お仕事

 ここ数日は各種翻訳をちびちびと進めながら、8月末締切の論文二本のうち一本目を書く。書くと言ってもすでに二回口頭発表したものの再編集だが、だいたい形になってきてみて、驚愕する。所定枚数の倍近い。これは困った。これまでも、だいたいは最初は枚数オーバーして刈り込んでいくという形でやってきたのだが、倍近くあるものを圧縮するのは、これはちょっと無理な気が……。どうしましょうねえ。連載なんかにはしてくれないよねえ。

 同時に二本目の論文、というかすこし緩い形のエッセイのネタ仕込みも始める。懸案であった「二つの文化」および「第三の文化」をネタにするか。それ自体が研究対象ではなく、あくまでそれらをダシにして「現在」について何か言おうと。「二つの文化」関連の研究書も、かなり盛んに出ている。前者のイントロ(かなりインフォーマティヴ)を読んでいて、C. P. Snow/F. R. Leavisの論争にはLionel Trillingが横入りしていたのだったけ、と気づく。

The Two Cultures Controversy: Science, Literature and Cultural Politics in Postwar Britain

The Two Cultures Controversy: Science, Literature and Cultural Politics in Postwar Britain

From Two Cultures to No Culture: C. P. Snow's 'Two Cultures' Lecture Fifty Years On

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