ここ数日は各種翻訳をちびちびと進めながら、8月末締切の論文二本のうち一本目を書く。書くと言ってもすでに二回口頭発表したものの再編集だが、だいたい形になってきてみて、驚愕する。所定枚数の倍近い。これは困った。これまでも、だいたいは最初は枚数オーバーして刈り込んでいくという形でやってきたのだが、倍近くあるものを圧縮するのは、これはちょっと無理な気が……。どうしましょうねえ。連載なんかにはしてくれないよねえ。
同時に二本目の論文、というかすこし緩い形のエッセイのネタ仕込みも始める。懸案であった「二つの文化」および「第三の文化」をネタにするか。それ自体が研究対象ではなく、あくまでそれらをダシにして「現在」について何か言おうと。「二つの文化」関連の研究書も、かなり盛んに出ている。前者のイントロ(かなりインフォーマティヴ)を読んでいて、C. P. Snow/F. R. Leavisの論争にはLionel Trillingが横入りしていたのだったけ、と気づく。
The Two Cultures Controversy: Science, Literature and Cultural Politics in Postwar Britain
- 作者: Guy Ortolano
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
- 発売日: 2009/01/08
- メディア: ハードカバー
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From Two Cultures to No Culture: C. P. Snow's 'Two Cultures' Lecture Fifty Years On
- 作者: Frank Furedi,Roger Kimball,Raymond Tallis,Robert Whelan
- 出版社/メーカー: Civitas/Inst for the Study of
- 発売日: 2009/12/29
- メディア: ペーパーバック
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