エコ批評

 昨日は恩師を囲んで、一応わたしと、もうおひと方の転任祝い。日本酒が旨く、思わず深酒。

 酩酊の幕がかかった記憶の向こう側に、わたしの研究者としての自己イメージと自己提示の仕方が──というか、裏返してオーディエンスの想定の仕方が、ということかもしれないが──間違っている、というようなありがたいお叱りの言葉が。そうかもしれない。でも、しばらくはこのままでしょう。そんなに器用ではありませぬ。

 来週は本務校の語学エリアの「例会」で、研究発表をすることになったのでその準備を。去年のミニ・シンポジウムでやった「ウルフと未来派」をリサイクル。シンポ向けだった原稿を、前口上と融合させ、再編集。今回独立した形で発表し、夏には論文化するつもり。省エネ。エコ。

 我ながら面白いペーパーではあるのだが、ウルフやルイス、未来派という対象に耽溺している部分と、それらを「現在の系譜」として見る部分(後者の方が実は重要)とが、うまく融合しているのかどうか……。あと、前口上だった部分が本体にうまく合体しているかどうか。はなはだあやしいものの、来週の授業準備もあるし、結局大学生協にはちゃんと平積みしてあったこれ↓を読み始めちゃったし……。(後者が余計なのは分かっているのだが。)

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2

 師の揶揄によれば、これは「IQ84」(あいきゅーはちじゅうよん)とも読めるそうである。