非革命

 風邪がだらだらと。

 「大富豪」というトランプゲームがあって、同じ数字のカードを四枚揃えると「革命」が起き、すべてのカードの序列が逆転するというルールなのだが、これは革命ではない。ということを、読み始めたある本の頁をめくりながら考える。革命とはルール自体の創設──超えられない深淵によって現在とはわかたれた「はじまり」の瞬間──にかかわるものであり、それは定義上非政治的または政治を超えたものである、が……。それについてはまた書くとして、

口ロロ

口ロロ

 以前触れた□□□。ようやく購入。「ろろろ」でも、「かくかくかく」でもなく、「クチロロ」です。

 うむ。良い。これまで好んで聞いてきた音楽がすべて詰まっているような。誉め言葉だかなんだかわからないが。

 歌付きの曲もいいのだが、9曲目の「この世界」が一番気に入った。10分強の歌なしの曲で、Yesだとか一頃のプログレを思わせるが、現代らしくテンションは低い。

 この「現代らしいテンションの低さ」というのは、言いかえれば「新たなものの出現の瞬間に立ち会っているという興奮状態の、不在」とでもいえようか。知っている音、知っている節。