シラバス

 英文法講義、卒論指導。後期も始まって間もないのに、来年度のゼミのシラバスのことを考えている(まあ、そろそろ書かなきゃいけないわけだが)。

 前にちょっと書いたように、翻訳だとか字幕作成はおさらばして、文学をやろうかと。ただ、ヴァージニア・ウルフをゴリゴリ読みます、なんてのはさすがにアレなので、今考えているのは「アダプテーション」を軸に展開というもの。元ネタの古典的作品をしっかり読みつつ、そのアダプテーションを読んだり観たり、という展開。

その1:

Heart of Darkness and the Congo Diary (Penguin Classics)

Heart of Darkness and the Congo Diary (Penguin Classics)

A Burnt-Out Case (Classic, 20th-Century, Penguin)

A Burnt-Out Case (Classic, 20th-Century, Penguin)

王道 (講談社文芸文庫)

王道 (講談社文芸文庫)

The Crystal World

The Crystal World

地獄の黙示録 特別完全版 [DVD]

地獄の黙示録 特別完全版 [DVD]

 ちょっと渋い、というか、女子大生にはちょっと、だとすれば、

その2:

Romeo and Juliet (The Arden Shakespeare. Second Series)

Romeo and Juliet (The Arden Shakespeare. Second Series)

ウエスト・サイド物語 [DVD]

ウエスト・サイド物語 [DVD]

パッチギ! (特別価格版) [DVD]

パッチギ! (特別価格版) [DVD]

 これ、特に『パッチギ!』はオリジナルのアイデアではなく、最近友人に教わったネタだが、舞台が京都とあって、この路線はかなり有望。しかし、来年まで「エリカ女王」ネタは保ってないだろうな。

 いずれにせよ、アダプテーションをテーマにするのは、(1)違う物語の中に同じプロットのひな形があることをまずは発見させ、(2)それが歴史・社会的条件によっていかに変化するのかを考えさせる、という目的。『パッチギ!』でしめる「その2」はぜひやってみたい。

 だいたいシラバスを書くときは夢が広がりすぎちゃって、始めてみて後悔するわけだが。