イヴェントいっぱいの週末。本日戻りました。
9月22日
関東支部会で発表。私は今回はおまけのようなものだったが、メインの御大が時間になっても現れず少々パニック。時間がなくなったのでかなり早口になってしまって申し訳なかったです。しかし、おおむね好評だったようで一安心。
お役目を果たした後は9・11シンポとロレンスの発表を聞く。9・11の方は、現代演劇なので作品をまったく知らないのだがかなり刺激的であった。個人的には「9・11後の自由」の問題とブレヒトの技法(「選択」の問題)の関係などについて聞いてみたかったが、専門外のシンポで質問するのもためらわれ。
朝まで飲酒・歌唱。
9月23日
昼過ぎから某学会の論集編集委員会。
さすがに朝2時くらいで撤退。
9月24日
レイモンド・ウィリアムズの翻訳打ち合わせ。早々に切り上げ、昼過ぎから飲み始める。晩の新幹線で帰京。
ところで、上記の翻訳企画打ち合わせに向けて、特に午前中の暇な時間はウィリアムズの本をめくって過ごしたのだが、
Culture and Materialism (Radical Thinkers)
- 作者: Raymond Williams
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の、Bloomsbury Fraction論文を読み直し、「ブルームズベリーなんてハイソでダメ」という論文として記憶していたのが全くの誤読であることに気づく。Godwin groupからPre-Raphaelites、そしてBloomsbury groupへ、という概観は、要は長きブルジョワ革命の過程であって、「ブルームズベリーのリベラル個人主義」という結論も、これは共同性・公共性に欠ける高踏知識人への批判ではなく、リベラル個人主義という現在では自然化した価値観もブルームズベリーという「前衛」においては「勃興的」なものであったという、あくまで「記述」である。つまり、現在のドミナントな文化が勃興的(イマージェント)であった瞬間を系譜学的にひもとこうという試みなわけだ。
さて、これで一段落。しかし仕事は山積み。