2017年度第1回レイモンド・ウィリアムズ研究会

 です。参加自由となりますのでふるってご参加ください。

レイモンド・ウィリアムズ研究会
2017年度第1回研究会

日時:2017年4月8日(土)14:00-18:00
会場:中央大学後楽園キャンパス6405教室(6号館)

課題図書:セリーナ・トッド『ザ・ピープル──イギリス労働者階級の盛衰』(近藤康裕訳、み
すず書房)
報告者:河野(第一部・第三部)、廣瀬(第二部)

第49回新自由主義研究会

 William DaviesのThe Limits of Neoliberalismを読みます。新自由主義において「競争」という観念がいかなる「思想/理論」によって作り上げられたのかということを、(critical sociologyではなく)'sociology of critique'によって読み解き、新自由主義への根本的な批判を行う本です。余裕があれば同著者のThe Happiness Industryも紹介できればと思います。

日時:2017年3月22日(水)16:00〜
場所:一橋大学国際研究館5Fゼミ室2
テクスト:William Davies, The Limits of Neoliberalism: Authority, Sovereignty and the Logic of Competition, revised edition. (Sage, 2016)
副テクスト:William Davies, The Happiness Industry: How the Government and Big Business Sold us Well-Being. (Verso, 2015)
報告者:河野


The Limits of Neoliberalism (Theory, Culture & Society)

The Limits of Neoliberalism (Theory, Culture & Society)

The Happiness Industry: How the Government and Big Business Sold us Well-Being

The Happiness Industry: How the Government and Big Business Sold us Well-Being

第48回 新自由主義研究会

 私のサバティカル中は休止していた新自由主義研究会ですが、ぼちぼち再開いたします。第47回はちょっとクローズドでやったのですが、次回は通常開催です。フーコー新自由主義というテーマの本をみんなで読みます。参加自由ですのでどうぞご参加ください。

第48回 新自由主義研究会

日時:2017年2月9日(木)15:00〜
場所:一橋大学国際研究館5Fゼミ室2
テクスト:Daniel Zamora & Miachel C. Behrent eds., Foucault and Neoliberalism. Polity, 2016.
報告者:中井、河野、西、宮永、木原(順不同、予定)

2016年反省会

 研究会の告知板にしかなっていないこのブログですが、年末恒例の反省会はやるのです。

 今年の前半はサバティカル(正式には「海外研修」)でウェールズスウォンジー大学にお世話になっていました。そこでの経験は、アーカイヴ調査などの純粋研究上の部分でも非常に有意義だったのはもちろんですが、それ以外の部分、たとえばBrexitの「現場」に居合わせてしまったことから、日々のご近所づきあいにいたるまで、研究対象とする文学と文化が生み出された場にどっぷりと浸かることの重要さを、いまさらに学んだように思います。私は大学院生のあいだに留学することはせず、そのころは、「今時留学なんかしなくても勉強はできる」とうそぶいていたのですが、留学しないと学べないことは確実にあると反省するしだいです。(かといって、それが留学すれば必ず学べるかといえばそうでもないかもしれませんが。)

 で、そのような期間であったせいもありますが(というか、後半の半年が「リハビリ」のためにほぼ無であったせいでしょうが)、お仕事としては共著1冊、共訳1冊、学会発表1本ということに。まあ、最初の共著にはサバティカル中のかなりの時間を割いた、思い入れの強いものなのでこれでよしとします。来年以降は、サバティカルでの成果を出して行ければいいなと希望しているところ。

終わらないフェミニズム −−「働く」女たちの言葉と欲望

終わらないフェミニズム −−「働く」女たちの言葉と欲望

想像力の時制 (文化研究 II)

想像力の時制 (文化研究 II)

2016年度第3回 レイモンド・ウィリアムズ研究会

レイモンド・ウィリアムズ研究会開催のお知らせです。今回は、Daniel G. Williamsによるウェールズ文学・文化論Wales Unchainedの読書会ですが、それに先だって、この本で扱われている、Paul Robeson主演の映画The Proud Valleyの上映会(英語で、字幕なし)を行います。

ご関心のある方、自由参加ですのでどうぞご参加ください。終了後の「自由討論」は、「懇親会」と呼ばれることもあるようです。

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2016年度 第3回レイモンド・ウィリアムズ研究会 例会開催のおしらせ

今回は、冷戦研究会との合同開催となります。また、研究会の前半では、読書会への導入として映画を上映いたします。もちろん、第二部の読書会のみの参加も大歓迎です。奮ってご参加ください。

日程:2017年1月21日(土曜日)

会場:中央大学後楽園キャンパス(http://www.chuo-u.ac.jp/campusmap/kourakuen/) 
  6409教室 ※前回まで利用していた3号館ではなく、今回は6号館です。ご注意ください。

スケジュール:
12:15 開場
12:30 第一部:The Proud Valley(1940)上映会
   (上映時間は74分)

14:00 第二部:Daniel G. Williams, Wales Unchained読書会
課題テクスト:Daniel G. Williams, Wales Unchained: Literature, Politics and Identity in the American Century. (http://www.uwp.co.uk/editions/9781783162116)

18:00 研究会終了

18:15 自由討論 開始
 自由討論の会場につきましては、また改めてご連絡さしあげます。

『終わらないフェミニズム──「働く」女たちの言葉と欲望』

 結局サバティカルの一年間はブログに近寄らずじまいになってしまいました。ですが、そのサバティカル期間の最後に重要な編著が出版されましたので告知です。

終わらないフェミニズム −−「働く」女たちの言葉と欲望

終わらないフェミニズム −−「働く」女たちの言葉と欲望

 日本ヴァージニア・ウルフ協会の出版企画ということですが、ウルフという作家についての論集というよりは、今回は思い切りテーマを絞りました。それは、ポストフェミニズムから(勃興的な)第三波フェミニズムへ向かう現在の視点から20世紀のフェミニズムを振り返って再読しようというものです。詳しくはまずは「はじめに」を読んでいただきたいところですが、フェミニズム文学(理)論だけではなく、広くフェミニズムについての問題提起を行うことを目指した書物です。

第24回Third-Wave Feminism読書会/第46回新自由主義研究会

 告知でございます。

第24回 Third-Wave Feminism 読書会

会場: お茶の水女子大学 文教育学部1号館 716号室
日時: 2015年8月10日 16:00〜
課題図書: 越智博美・河野真太郎編著『ジェンダーにおける
       「承認」と「再分配」――格差、文化、イスラーム
       彩流社、2015年。
報告者: 丹羽敦子、山口菜穂子、大理奈穂子、岩瀬由佳、
      松永典子 (敬称略、報告順)

第46回新自由主義研究会

日時:2015年8月23日 16:00〜
場所:一橋大学国際研究館5階ゼミ室2
課題図書:二宮元『福祉国家新自由主義――イギリス現代国家の構造とその再編』(旬報社、2014)
担当:西

今回は二宮元『福祉国家新自由主義』を読みます。本書は、新自由主義福祉国家への批判とその解体とする従来的な見方を批判的に検討することをその主眼の一つとしています。この見方を採用してしまうと、「小さな政府」との表現に端的にみられるように、新自由主義市場原理主義と大きく変わらないものとされてしまうわけですが、しかし、イギリスを対象として見た場合、これでは「実際にはサッチャーらの改革は福祉国家の調整程度にとどまった」との結論に向かうことが多く、それらが社会全体にもたらしたインパクトを正確にとらえることができません。また、この議論枠ではイギリスにおいて新保守主義と呼ばれる潮流がなぜ新自由主義に先んじて台頭したのか、という問いについても答えることができません。新自由主義の文化とその系譜をたどることを主たる眼目とする本研究会にとって、新保守主義の台頭を整理することは非常に重要な作業となります。本書はイギリス戦後コンセンサス政治の分析を通して、福祉国家と寛容な社会という戦後社会統合構造の二本柱を明らかにしていきます。新自由主義新保守主義はこれらにそれぞれ対応する形で台頭したものであり、決して予定調和的な補完的関係でなかったことが明らかとなります。時に影響し合い、時に対立もする両者の関係を実際の政治と制度の変遷において整理する本書の議論を通じて、新自由主義の文化論をさらに深める機会にできればと思います。どうぞ、ふるってご参加ください。