『終わらないフェミニズム──「働く」女たちの言葉と欲望』

 結局サバティカルの一年間はブログに近寄らずじまいになってしまいました。ですが、そのサバティカル期間の最後に重要な編著が出版されましたので告知です。

終わらないフェミニズム −−「働く」女たちの言葉と欲望

終わらないフェミニズム −−「働く」女たちの言葉と欲望

 日本ヴァージニア・ウルフ協会の出版企画ということですが、ウルフという作家についての論集というよりは、今回は思い切りテーマを絞りました。それは、ポストフェミニズムから(勃興的な)第三波フェミニズムへ向かう現在の視点から20世紀のフェミニズムを振り返って再読しようというものです。詳しくはまずは「はじめに」を読んでいただきたいところですが、フェミニズム文学(理)論だけではなく、広くフェミニズムについての問題提起を行うことを目指した書物です。