第34回新自由主義研究会

 告知です。第34回で合ってるのかしら。

 *告知文をちょっと加筆しました。(9/4)

第34回新自由主義研究会


とき:2012年9月10日(月)16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5F ゼミ室2

テクスト:Stephen J. Ball, Global Education Inc.: New Policy Networks and the Neo-Liberal Imaginary. London: Routledge, 2012.


 日本においてもかなり明白になっているように、新自由主義の政策とイデオロギーは教育にかなりの強い影響を及ぼしています。というより、教育を見ることで新自由主義がよく分かる、とも言えるでしょうか。今回は、イギリスの教育社会学者(もしくは政策社会学者)のStephen J. Ballの新著を読むことで、その主題について考えたいと思います。Ballは新自由主義的な教育政策がグローバルなスケールの政策ネットワークにおいて創出され、「輸出」されていることを、ネットワーク分析の手法を用いて論じています。そこでは、ロールアウト型の新自由主義が教育の観点から記述されてもいます。この議論を、(できれば)イギリス国内での教育の市場化を問題とした前著のEducation plc (2007)とからめながら紹介したいと思います。