鳩山×ハーヴェイ

 ああなんだかせわしい。水曜日はいくつかの会議の後、夜は組合のメーデー前夜祭で学習会。渡辺治さんをお招きして民主党政権の現在について。突然司会をやらされる。

 私はイギリスをやっていることもあり、小泉政権から鳩山政権への流れと、サッチャー政権からブレア政権への流れにパラレルなものをみいだしてしまうところがある。実際、以前新自由主義読書会でやったニコラス・ローズの「先進リベラリズム」で説明できる部分が、民主党の一部にはあるような気がするが、渡辺さんの話はそういう図式化よりは、90年代以降の民主党の歴史と現在をかなり「内部事情」に踏みこんで解説するもので、現在の右往左往の原因というのがよくわかった。

 しかし、日本での二大政党制が「死産」しそうなところを見ていると、先日、関さんがインタビューでしていた「予言」が、現実になりつつあるような気がする。というのは、「今後は多党時代に入っていって、代表制は機能不全に陥るだろう」という予言(予言というか現状からの観測であるが)。日本でもそんな感じになってきたし、イギリスでも第三党が躍進しているそうで。関さんのすごいところは、そこから直接民主制へのチャンスを見いだそうとすることろであった。

 こぼれ話として面白かったのは、鳩山が丸善で本を買い込んだ様子が報道されたそうで、そのときに買った本の中に、マルクス主義地理学者デイヴィッド・ハーヴェイの『新自由主義』が入っていたという……。

 木曜は祝日にもかかわらず午前中は非常勤。午後は冷戦読書会に駆けつける。こちらは5月末の学会の予行演習ということなので、あまり内容は書かない方がいいでしょうか。しかし、同じ学会でやるシンポの準備が皆無なので、ちょっとあせる。

 あせったなら早く帰って勉強すればいいのに、飲み、飲み、歌い、午前三時。ダメだこりゃ。明日はメーデー