蜘蛛の糸

 はい、6月。先月の「大惨事」から立ち直り、マイナス1.2キロ。でも元通りにはできてない。ダイエット開始よりマイナス8.9キロ。うーん。

 昨日はお客様を迎え、双子に会っていただく。ポチャポチャでかわいい、それが問題だ。

 その方との飲み話で出た話題で、最近のいろんな個人的エピソードと響くのは、大学における「労働者の足の引っ張り合い」現象について。「あいつは私より仕事をしてないのに給料は同じ(もしくはもっともらっている)」と思ったとき、どうするか。

a)「あいつにも仕事させろ」
b)「あいつの給料を下げろ」
c)「私に働いた分の給料をよこせ」

 どれも不正解。こういうのは、使用者側の思うつぼなのである。労働者同士で「監視」してくれたら、そりゃ願ったりかなったりだろう。c)について、ベースは同じにして働いた分を上乗せすればいいだろうという声も聞こえそうだが、その「働き」を数値化することの不可能性は自明であるし、それ以上に、そのような制度で利を得るのはやはり使用者であろう(成果主義は結局組織論的に利がないという議論もあるが)。あと、

d)「ちぇ、やってらんねえ。もらった分しか働かないことにしよう。」

という選択肢はないの? という声も聞こえそうだが、この選択肢は実は存在しない。こう思った時点で、この人は、目下のシミュレーションにおける「私」ではなく「あいつ」になっているので。

 で、正解は何よ? と問われれば、

e)「しゃあねえなあ……仕事しよっと」

か。