別れの春

 昨日、飼い猫のミューズが天に召されました。享年8歳。治療の甲斐なく、結局状態は回復しないまま。

 思えば、東京で大学院生をしていたころから京都での三年間をあわせると、私自身のこれまでの人生の四分の一くらいを共にしてきたわけで、そこにぽっかりとあいた穴に呆然と対峙している感じ。いい歳こいたおっさんが久々に声をあげて泣きました。

 写真のような優美な感じからはほど遠い、「あくび鳴き」(あくびをしながら「ぬわぁおーん」と鳴く、だらしない鳴き方)や、どうしようもなく人なつっこい性格。得難い猫でした。

 天国でも「ぐるぐる、ぬわぁおーん」していることを祈りつつ。