わんわん

 双子の姉よ。動物を見たらすべからく「わんわん」と呼ぶのは止めよ。

 まあ、双子の妹は「わんわん」と「なーなー(にゃーにゃー)」の二つしかないのだが。それにしても、うちにいる動物は、犬ではないことは確か。

 本日は、大学院説明会の前に、京滋私大教連の大会に出席。現在、私大が置かれている状況を煎じて煮詰めたような立命館大学京都学園大学の状況を、知ってはいたが当事者から聞き、改めてため息が出る。と、ため息をついていたらなぜか発言することになってしまい、びっくり。

 興味深かったのは、高等教育が新自由主義の波に飲みこまれる中、その推進派のレトリックが「ガバナンス」であり「マネージメント」である、ということ。特に「マネージメント」についてはそれなりに気にして追ってきた言葉であるが、それがなんとも典型的に現れており、やはりため息。

 組合活動について常に思うのは、大学の組合は基本的に専任教職員のものであって、それがひたすら待遇改善を求め続けることは、むしろ「雇用形態の多様化」(という名の下における非正規雇用の増加)が進む大状況において、いいことなのかしら、ということ。つまり、専任=勝ち組の既得権保守にならないか、ということ。

 もちろんこれはかなりナイーヴな考え方。交渉の回路を保つことは絶対的に必要であって、そのためには被正規雇用者が待遇改善を求めることを止めてはならない。

 それにしても、である。そこには矛盾があるなあ、と。

 ちなみに、資料の中で興味深い数字としては、OECD加盟国の、高等教育への財政支出額は、平均でGDPの1.1%だそう。それに対し、日本は2004年時点で0.5%だそうである。貧しい国だなあ。