復帰?

 昨日あたりからどうやら風邪は抜けてきたみたい。しかし、一度再発してるのでまだ気をつけないと。薬は飲み続ける。今週は会議などは休むも、なんとか休講は出さず。本来は、水曜はOY先生講演会@同志社に駆けつけるところだったのがかなわず。木曜にお会いするのがやっとであった。

 なんだかんだで本を読むしかない状態が続き、エンプソン関連を。

曖昧の七つの型〈上〉 (岩波文庫)

曖昧の七つの型〈上〉 (岩波文庫)

曖昧の七つの型〈下〉 (岩波文庫)

曖昧の七つの型〈下〉 (岩波文庫)

 ドーンと通読。しかし、風邪引きで速読するような本じゃなかった。

 で、ド・マン的な読みでいいのかしらという疑念から、これを確認。

批評の政治学―マルクス主義とポストモダン (テオリア叢書)

批評の政治学―マルクス主義とポストモダン (テオリア叢書)

 イーグルトン的な下品さは好きだしやはり必要だと思うし、「道化としての批評家」のド・マン批判も分からなくはないのだが、どうも、それでもまだイーグルトンはエンプソンを汲み尽くせていないというか、「手のひらの上」にいるような感覚を得る。

 単なるリベラル・ヒューマニズムと、政治的洗練と、それを嫌うイギリスのマルクス主義の伝統をどこかで引き継ぐイーグルトンと。エンプソン自身がそのあわいで言葉を紡ぎ出していたのではないか、と。

 とりあえずここにはそのような直感だけ記しておき、研究会までにもう少し考えるとしよう。