大きな会

 土日は日本英文学会全国大会@慶應義塾大学

 1日目。

 まずは、今回の目玉とも言うべき(?)開会式へ。友人と、「会長は現れないのではないか」との予測を立てていたが、現れ、しごくまともなスピーチを。まともじゃないだろうというご意見もあろうが、あれはまとも。

 初日はシンポジウム「国際政治の中の20世紀イギリス」に張り付く。奇しくも金曜日に書いたことと呼応。ただ、それぞれの報告は「テクストをイデオロギー素に還元する」ではなく、イデオロギー素の再検討、そしてそれを基盤とした文学・文化史の書き換えを目指すものだと思えた。私が金曜日に書いたことが最近の動向を正しくとらえているなら、その動向を敏感にとらえたシンポジウムだったといえる。とても充実していたが、勝手な要望を言えば戦後のことをもっと聞きたかったかもしれない(現代への系譜の探究が重要なテーマであったがゆえに)。

 予想通り朝まで飲む。ただし、その「朝」が7時におよんだことは予想外。

 2日目。

 2時間ほど睡眠を取って、当然遅れて会場へ。大貫隆史「ゆがめられる記憶、幻視される過去──David Hare, Plentyにおけるポスト・ブレヒト的方法の問題」。歴史的発表である。歴史的にハンドアウトが分厚い。いや、冗談はともかく、すばらしい発表でした。

 寝不足のところに昼から迎え酒しながら、しばし同窓会。帰京。