Non-Stop (Millennium SF Masterworks S)
- 作者: Brian Aldiss
- 出版社/メーカー: Gollancz
- 発売日: 2000/09/14
- メディア: ペーパーバック
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ディックから気分転換に。以下ネタバレ注意。
ブライアン・オールディスの処女作(1958年)だが、なぜか訳されていない。非常に面白いのだが。見捨てられた宇宙船の中に形成された部族社会と、自分たちの世界の「真実の発見」というあたり、最近のマンガにもいくつか例の見いだせる道具立て。例えば……
- 作者: 宮崎駿
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 1987/07/01
- メディア: コミック
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これは言うまでもなく、そこから影響を受けているらしき
- 作者: 菅原雅雪
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10/21
- メディア: コミック
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これとか、
- 作者: 弐瓶勉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/06/20
- メディア: コミック
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これもそうだな。
オールディス以前に同型プロットの先行テクストはあるのかしら?
最後に、宇宙船の中の社会でフィールドワークをする人類学者が出てくるあたりで、(ポスト)コロニアルの問題圏にぐっと傾斜していく。新たな地球を探索に出かけた宇宙船、「植民地」で感染した疫病、実験室としての隔離、反乱、解放(?)……コンラッド『闇の奥』、バラード『結晶世界』とならんで、その地政学的想像力という点で興味深い作品。