京番茶疑惑

 先日お迎えしたお客様に、番茶を出したのですが、これが「タバコ臭いお父さんと一緒に風呂に入ったときの匂い」と酷評されてしまった。あげくのはてにはわが家では何か勘違いして番茶ではない、どくだみ茶かなにかを番茶だと思いこんでいるのではないか、という疑惑が横行しているようなので一言。

 いわゆる「京番茶」は、あの味です。藁を焦がしたようなスモーキーな味。私がこれに出会ったのは、京都に来てからペットボトルで売っていた番茶を飲んだ時で、「なんや、これ、タバコ臭いお父さんといっしょに風呂に入ったような味やんけ!」とびっくりしたら、京都の人たちは「何言うてますの? これが普通の番茶の味ですよ」とケロリとしている。

 サントリーかどこかが全国区で出している「京番茶」、あれは違います。ウソだと思ったら、「井六園」が出しているペットボトルの番茶(「平安京のお番茶どす」)をご賞味いただきたい。

 手に入らないか。

 井六園のホームページから買えるようですが、これは24本単位。

http://www.irokuen-tea.co.jp/

 分かった。分かりました。次回のおみやげにお持ちいたしましょう。