バラ売り希望。

 こちらに気になる情報が。『フロイト全集』は最初の数巻だけバラ売りで、あとは予約販売だとか。売れ行きがよかったらバラ売りを続けるということかしら? うーん。

 昨日は来年2月にあるワークショップの打ち合わせ。報告者は英米文学領域の人びとだが、企画そのものは領域横断的で、コメンテーターも他領域から。

 一般論として、領域横断的な企画は刺激的になる可能性をもっている反面、あまり個々の領域に深入りできないという面もある。「業界的には既知」のことを説明する必要が出てくるし、聞く立場としても「へえー、そっちじゃあ、そうなんだ」で終わりになる危険性もはらんでいる。私の場合、テクストの読み込みというのは文学というディシプリンの肝であるが、それをあまり深くやったら話が通じなくなる可能性も考えなくてはならない。しかし、他領域の専門家に対話の回路を開くという努力は惜しむべきではない。その意味で、ひとつの挑戦として楽しみにしている。

 コメンテーターに迎える人類学者と話ができて、大変に勉強になった。人類学という学問の袋小路っぷりと、袋小路ゆえに開き直ってしまう人たちの話(「トリビア」的な人類学的データの提示に自足してしまうということ)。「ポスコロ以降」ということもあるのだが、人類学が「人間学」としての地位を失っている点が大きいようである。それも、その地位を失ったのは20世紀初頭あたりではないかという話。ふむふむ。

 飲み過ぎ。頭痛い。