英語中年

 小論を寄稿した『英語青年』3月号の見本誌が届く。レイモンド・ウィリアムズ特集。

 特集を通して読んでみて、大変に面白い現象に遭遇した。自分の原稿の細部が、書いたときには気づかなかった意味を帯びているのだ。便利な言葉を使えば、「星座的布置」とでもいうのか、他の原稿と並んだ時に初めて生じる意味というものがあるのだ。

 その意味で、良い特集なのでは、と、自画自賛。論文のオーダーも絶妙。これは編集長の手腕。

 私自身の原稿はというと、今回自らに課した「きまり」があって、それは「ウィリアムズから踏み出すことなくウィリアムズを論じる」というもの。うまくいったかしら。これは読者諸賢の判断を仰ぐしかあるまい。

 ペラペラとめくっていたら、次号の特集は「大学入試問題を批評する」って、なんと面白おかしい特集を!