お仕事お仕事

 採点、採点。

 ひたすら、祈るように採点する。「お願いだから、不合格にさせないでね」と。しかし敵もさるもので、5人に1人くらいは赤い点数を書き込まなければならない。

 大学なんてほとんど行かず、試験期間だけ夏場の蚊のようにわいて出ていた自分の大学時代を考えると、まあおこがましいのだが、そこは時代も大学も、そして私自身の立場も違う。容赦なく、いや、身を切る思いで、赤点。

 あとは批評理論カタログ本の執筆。人名とか用語を1・2枚にまとめていく、はしたないお仕事。それでもウソは書けないので気を遣う。

 イギリス文化教科書は、決定的なネタがいまだ見つからず。とは言っても、教科書なので、業界的には既知のことも盛り込む必要がある。

 そして、もう雪はうんざり。