いやー、疲れた。
何がって、同僚のプレッシャーに負けて「打ちっぱなし」デビュー。サラリーマンしてるなあ。とか言いつつ、まっすぐ飛ばないのでムキになって300球ほど打ち続ける。でも、気持ちよくまっすぐ飛んだのは数球。
本日は英語とゼミと学科会議。卒論発表は、ひとりはトウェイン、もうひとりはファンタジー文学の今昔比較。後者は『アリス』から『ハウル』までという壮大なもの。『ハウル』といっても原作の方ね。
Howl's Moving Castle (World of Howl)
- 作者: Diana Wynne Jones
- 出版社/メーカー: Greenwillow Books
- 発売日: 2001/08/01
- メディア: マスマーケット
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
原作の方は読んだことありません。これを機会に読んでみよう。いよいよ児童文学の専門家に・・・・・・・
映画の方は観ましたが、宮崎駿の政治的自意識はともかくとして、宮崎作品であれほど典型的なダーク・ゴシック・ヒーローが描かれたことに驚きなのか違和感なのか分からないものを感じた記憶があります。
典型的とは言っても、ダーク・ヒーローの系譜というのは様々で、古くはヴァンパイアからアナキン・スカイウォーカーまでの長い歴史、また「お国柄」による違いもありそう。そう、ハウルとアナキンはとてもよく似ている。いずれも、強大な力を付与された主人公が、「自分の一番大切な人を守る」という原則を最優先することによって、より大きなポリティクスに利用されてダークサイドに引きこまれてしまうという物語の型を持っている点で。
違いは、ハウルとアナキンの「力」の出所だろうか。ハウルの力が「悪魔との取引」によるもので、従って決定的な弱点=後ろ盾をもっているのに対して、アナキンの力とはその悪魔そのものになりうる力。やはりこれはお国柄というか歴史の違いではなかろうか。「僕って強いけど、後ろ盾がなくなったらどうしたらいいんだろう」という不安と、「僕って強すぎて、何するかわからない」という不安。