昨今の大学は、当たり前であるが、放っておいてお客さん(学生)が集まってくる状況にはおかれていない。
そこで必要なのが広報活動と営業活動。我が大学でも多くの私大と同様、教員職員総出で「高校訪問」を行う。
ここ二日間、その高校訪問で故郷の山口の高校を7校回る。この時期、高校も数多くの大学からの訪問を受けているので、対応は慣れたもの。「はい、はい」と受け流されて一丁上がり。
まあ、何かを売るわけじゃないから、それ以上の対応はできないだろうけど。
大学の広報・営業活動は「他もやっているので、やらなかったらマイナスになるもの」と、「他がやっていないが/やっていないゆえに、やったらプラスになるもの」に分かれている。高校訪問は前者。
これまでの非常に短い経験からすると、大学では前者の論理が圧倒的に説得力を持つ。企画を会議に上げるときも、「調べたところ、これはこことここの大学がやっていて……」という枕がつくことが多い。
うーん、これって、ものを売るときの大原則である「差別化」ということを、積極的に封じるような制度だよなあ、と。(あと、言い出しっぺにはその仕事が回ってくるので、あまり企画発案をしたくない。)
あと6校も回らないと。これだけ回ったうちの一校からでも学生が来れば報われるのだが。
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George Orwell, The Collected Essays of George Orwell, Volume Two: My Country Right or Left 1940-1943. (Nonpareil Book, 2000)
私費購入。最近、すっかりオーウェルにはまってます。作品を読みおえた(かな?)ので、エッセイ類を集め始めました。