告知二件

 ほとんど告知用掲示板と化している本ブログですが告知二件。

第1回 Third Wave Feminism 読書会

新しいフェミニズムについての読書会も始めることにしました。
第二波フェミニズム以降のポストフェミニズムの言説を批判的に読み直す作業が中心になると 思います。その流れについての仮称として、ひとまず第三波フェミニズム読書会としてあります。

読書会の形式は、これまでの冷戦、新自由主義と、基本同じですが、場所はお茶大でやらせていただきます。

日時:2012年5月5日(土) 16:00〜

場所:お茶の水女子大学 文教育学部1号館
    7階演習室(エレベーター降りて正面)
    キャンパスマップURL: http://www.ocha.ac.jp/access/index.html

テキストは
Shelly Budgeon, "The Contradictions of Successful Femininity: Third-Wave Feminism, Postfeminism and 'New' Femininities," Ed. Rosalind Gill and Christina Scharff. New Femininities Postfeminism, Neoliberalism and Subjectivity. Palgrave Macmillan, 2011. となります。

参加ご希望の方は、三浦までご一報ください。(*本告知はこちらからの転載です。)

第32回 新自由主義研究会

とき:2012年5月20日(日) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2

報告者:三浦玲一


 Arif Dirlikの"The Postcolonial Aura: Third World Criticism in the Age of Global Capitalism"と"Global Modernity?: Modernity in an Age of Global Capitalism”を読みます。Dirlikは、トルコ生まれ、Duke大学で教えてた、中国が専門の歴史家です。

 人文系の批評におけるポストコロニアリズムの90年代の流行をその時代の文脈のなかにきちんと位置づけること、その位置付けと相互補完的なかたちで、90年代を"global modernity"の時代として把握し直すことが主なテーマでしょう。冷戦の終焉を第二世界の消滅とし、リベラリズムの外部がなくなった状態をポストコロニアリズムの背景としながら、新自由主義化を、その言葉をあまり使わずに、グローバル状況として活写します。個人的には、Jamesonのpostmodenism論を、別の言葉で、やっていると言って構わないように思われます。

 参加ご希望の方は、三浦までご一報ください。(同上。ただし誤植を訂正しています。)