Key Words 9

 イギリスのレイモンド・ウィリアムズ学会の機関誌Key Wordsの第9号が届きました。特集はRaymond Williams in Japan。2年前のスウォンジー大学でのカンファレンス、去年の日本女子大学でのセミナーとカンファレンスが結実したものです。執筆者は大貫隆史、近藤康裕、山田雄三、川端康雄そして私。特集のフレームをDai SmithとDaniel G. Williamsが固めてくれています。

 Dai Smithの文章では、イギリスでは通じない話が日本では通じるということへの驚きと喜びがつづられています。その「話」というのは、批評家でも研究者でも小説家でもない、そしてそのすべてでもあるwriterとしてのウィリアムズの全体像が重要であるし、ウィリアムズ自身の思想もそういった分断を学び捨てることの重要性をつねに強調するものであった、ということでしょうか。

 この結びつきはまだまだ継続します。

 追記:目次はとりあえずこちらでごらんいただけます。(ついでながら、非会員はこちらで購入できます。)