第18回新自由主義研究会

 告知を忘れてました。下記の通りです。

第18回新自由主義研究会


日時:2011年1月23日(日)16:00-
場所:一橋大学国際研究館5Fゼミ室2


演題:ベーシック・インカム下の人間の魂?
                 ――オスカー・ワイルドと自由の系譜

報告者:河野真太郎


主な登場テクスト:

Oscar Wilde, 'The Soul of Man under Socialism'
ヒレア・ベロック『奴隷の国家』
Lionel Trilling, Sincerity and Authenticity
小野二郎ウィリアム・モリスと世紀末」『装飾芸術――ウィリアム・モリスとその周辺』青土社、1979年、43-58頁。


内容:去年のワイルド協会シンポジウムで読んだペーパーを(できれば)拡大して話します。テクストをいっぱい挙げてますが、どれか読むべきものをひとつに絞れと言われれば、小野二郎です(手に入らないようであれば河野まで連絡ください)。新自由主義の現在を用意した「長い系譜」として、世紀転換期における自由の再定義を問題にします。大まかにいってそのころ、自由が「市場の中での個人の自由」(ヴィクトリア朝リベラリズム)と、「国家のもとでの個人の自由」(ニューリベラリズムから戦後福祉国家へ)という分断を受けたというテーゼを検証しつつ、そのどちらにも収まらない「第三の道」の系譜(ワイルド、ベロック)を考えます。