Seditious Allegories: John Thelwall & Jacobin Writing
- 作者: Michael Scrivener
- 出版社/メーカー: Pennsylvania State University Press
- 発売日: 2008/03/10
- メディア: ペーパーバック
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ふむ。ジョン・セルウォールを中心として、1790年代の(イギリス)ジャコバン派の、政治的著作における「アレゴリー」ばやりを論じる。知識が足りないながらも、何かがひっかかる。ひとことで言えば歴史性の問題かもしれない。この本が、当時のアレゴリーの文脈を丁寧に再構築することだけを目的とするのであれば、大いに不満ということになるが、少なくとも(まだイントロダクションとちょっとしか読んでないながら)それだけではなさそうな感触。要するに、(思いきった「予言」だが)この本は、イギリスでのボルシェヴィズム的な(と言ってしまっていいのかどうか。60年代左派的な、でもいいのだが)ジャコバン派・ロマン派受容と、微妙な距離感を確保しながら書かれているのではないかと。だとすると、問題はアレゴリーの「読みの歴史性」の問題になってくるのか。いや、完全な臆断ですけど。読み進めます。