道半ば

 10月1日。何の日かと申し上げますと、私が「四捨五入したら30歳である最後の一年の最初の日」。

 年齢としてそれほどキリがよいわけではないのに、「人生、だいたい半分終わりか」との感慨にふける。とはいえ、来年の今日は「四捨五入したら40歳である最初の一年の最初の日」なわけで、これは大違いなのだろう。何とでも言えてしまいますが。

 必然的に、自分の卑小なる「学者人生」についても考えてみたものの、そんなこと考えている間に本の一冊でも書けばいいではないかと思い、考えるのを止める。いやしかしそんな短い間には本一冊書けないのだから考えてもいいんだろうが、それを言ったらこんなところに駄文を書いている暇に本の一冊でも書けばいいわけで、とはいえやはりそんな短い間には本一冊書けないのだから、やはり本一冊は書かないのである。というか書けよ。

 などと言っているうちに、体重は先月からまた増えてプラス0.8キロ。ちょいと歯止めがきかなくなっている。なんて心配している暇があったら、(以下略)